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シータVとシータSCはどっちがいいの?360度カメラのリコーシータをくわしく比較します!

不動産業界でもっとも使われている360度カメラといえばリコーシータですが、上位機種のシータVとより廉価な機種であるシータSCのどちらを選ぶべきかわからないという声をよく聞きます。今回の記事では、リコーシータの各機種についてご説明し、選ぶポイントをまとめます。

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(1) 画質の違い

左がVで右がSC

有効画素数自体は両機種とも同じで約1200万画素ですが、リコーシータVの方がノイズが少なく、ホワイトバランスもより温かみがあって住宅向きです。

特に白飛びを防ぐことのできるHDR合成を使用した場合、シータVの方が画質がよく見えます。

参考:
リコーシータ最新機種 THETA Vの静止画をTHETA SCと比較してみた

(2) HDR合成の処理速度

オート撮影モードで選択できるHDR合成は、明るさの設定を変えて複数の写真を撮影し、綺麗に撮れている部分を合成する便利な機能です。両機種ともHDR合成機能は使用できるのですが、シータVの場合は処理速度は1−2秒程度なのですが、シータSCの場合は10秒近くかかります。

多くの物件をテンポよく撮影したいけど、HDR合成も使いたい場合というのは場合は処理時間の長さが問題になります。

 

(3) スティッチング

リコーシータなどの360度カメラは前後に魚眼レンズがひとつずつついており、2つの写真をつなぎ合わせること(これをスティッチングと言います)で360度写真となります。このスティッチングについては実はシータSCの方がきれいだと定評があります。

 

(4) その他機能の違い

カメラ本体にアプリを追加できるなど、Vは多機能

動画に関しては撮影可能時間、画質でシータVが優れているほか、ライブストリーミング機能など、シータV独自の機能もあります。また、マニュアル撮影モードでの設定の幅広さという点においても、シータVに軍配が上がります。

ただ、賃貸物件の撮影の場合、オート撮影モードで静止画が撮影できれば十分ですので、この機能差はそれほど考慮する必要はないかもしれません。

 

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まとめ

不動産業務用としては、HDR合成の処理速度、ホワイトバランスのきれいさなどから、シータVの方がおすすめです。

ただ、シータVとシータSCの価格差は約2倍ありますので、会社全体でどのくらいの数のカメラを揃えるかによっても選択肢は変わってくるでしょう。

また、取り扱い物件のグレードも考慮すべきポイントとなります。例えば、1Kアパートが中心であればシータSCで十分ですし、高級賃貸や売買の方でも使うということであれば、シータVの方が適切でしょう。

 

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最後までお読みいただいてありがとうございます。

(この記事は全国賃貸住宅新聞2018年9月24日号掲載「そろそろVRはじめませんか」第17回の内容をベースにしています。)

不動産業界のVR活用方法については以下の記事をご覧ください。
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