VRと空間データ活用のヒントが見つかる

ワンランク上のVRコンテンツを作る-360°カメラでの撮影のポイントを知る

前回お伝えした通り、360°写真がきれいに撮れているかは不動産VRコンテンツのクオリティ、ひいては潜在顧客の意思決定に大きく影響するので非常に重要です。

今回は、不動産業界でよく使われているリコーシータでの撮影のコツについてお伝えしたいと思います。360度カメラでの部屋の撮影のコツをご紹介します。

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(1) カメラスタンドについて

普通の三脚に直接カメラをつけた写真。

普通の三脚に直接カメラをつけると、レバーが目立ってしまう。

カメラスタンドは必須ですが、普通の三脚に直接カメラを接続すると、三脚の脚やレバーが写り込んでしまいます。
弊社ではSLIK社の三脚の部分が非常に小さいモノポッドスタンドを、雲台も外して使用していますが、スタンド部分はほとんど目立たなくなります。

普通の三脚を使う場合は、底部にネジ穴のついている自撮り棒を三脚にジョイントし、レバーをカメラの背面方向に向けると三脚部分が目立たなくなります。
参考:360度撮影のために必須な一脚の選び方

 

(2) 撮影ポイントの選択と高さの調整

撮影ポイントの選択

撮影ポイントは事前に考えておくと、現場での作業がスムーズになる。

撮影ポイントの選択と高さの調整を適切に行えているかは非常に重要なポイントです。というのも、この2点はどんなにPhotoshopなどの編集で頑張っても修正することができないからです。

360°カメラは全方位を撮影できるため、部屋の中心で撮影しているケースも良く見かけますが、部屋の隅の方から撮影した方が広く見えます。
撮影する部屋が、どの角度から見ると魅力的なのか、また内見者の気持ちで全体の雰囲気がよくわかるように撮影ポイントを決めることが重要です。

また、それぞれの部屋を撮影するだけでなく、コンテンツの導線部分となる玄関や廊下なども撮影しておくと良いでしょう。現場に行く前に間取り図を確認して撮影ポイントをある程度決めておくと、現場についてからの作業時間を短縮できます。

高さに関しては、空間の高さの約半分、一般的な天井高の住宅であれば110-120cm程度に設定すると自然な感じできれいに撮影できます。高すぎると天井が低く見えて狭く感じますし、低すぎると小人の目線のような感じで不自然になってしまいます。

 

(3) カメラの設定

シータの設定画面

明暗差が大きいときはHDR合成を活用。暗めの部屋ではノイズ低減がおすすめ。

オートモードのHDR合成が、室内だけでなく外の風景もきれいに撮影できるのでおすすめです。
HDR合成とは、異なる明るさの設定で撮影した複数の写真を合成し、明暗差の大きい環境でも白飛びや黒潰れを防いで撮影できる機能です。
明るさの設定はちょっと明るめのEV1.0あるいは1.3が良いでしょう。暗いとやはり印象が良くないですし、逆に明るすぎると不自然に見えます。

 

(4) 余計なものが写っていないか

撮影者が写り込まないようにするのはもちろんのこと、リモコンや説明書類を片付けたり、カーテンの形を整えたりすることも重要です。

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まとめ

リコーシータV

リコーシータV

上記のポイントを抑えるだけで、2万円台で購入できるリコーシータSCでもきれいに撮影できます。9月に発売されたばかりの最新機種のリコーシータVは約5万円しますが、ノイズ、色合いなどが改善しており、さらにきれいに撮ることができます。

 

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最後までお読みいただいてありがとうございます。

(この記事は全国賃貸住宅新聞2017年10月23日号掲載「そろそろVRはじめませんか」第7回の内容をベースにしています。)

不動産業界のVR活用方法については以下の記事をご覧ください。
VR不動産7選!不動産分野におけるVR活用法を事例とともにご紹介!

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