360度カメラで物件の写真を撮る際に、やはりカメラ選びは重要なポイントです。
ビジネスに活用するとなると、とりあえず安いものを買って失敗してしまったということは絶対に避けたいですよね。
古い機種を買ってしまうと、画質が悪く使い物にならない可能性もあるので注意が必要です。
そこで今回の記事では、VR内見のサービスを作成している弊社・スペースリーの社員がおすすめする、絶対に失敗しない!不動産会社向けのおすすめVRカメラをご紹介したいと思います。
※スペースリーの不動産物件のVRサンプル。画面の「Switch」のボタンを押すと、ホームステージング後の写真が表示されます。VRを使うとこういったことも可能です。具体的な不動産のVR活用事例はこちらの資料をご参照ください。
なお、もう360度カメラをお持ちで上手な撮影方法を知りたいという方に関しては、下記の記事をご覧ください。
参考:ワンランク上のVRコンテンツを作る-360°カメラでの撮影のポイントを知る
【目次】
2019年12月に発売されたこちらのRICOH THETA SC2。
手ブレ補正を搭載した4Kの画像を撮影することができ、申し分なく綺麗に物件を撮影することができます。
3万円台と手頃な価格設定となっており、価格と品質のバランスが取れたモデルと言えるでしょう。
カラー展開も4色と豊富で、バリエーション豊かなのも嬉しいポイントです。
また、有機ELディスプレイの搭載・プリセットモードの登場・HDR合成の利用が可能など、嬉しい機能が沢山搭載されております。
特に不動産の撮影にはHDR合成は必須です。
HDR合成とは「ハイダイナミックレンジ(High Dynamic Range)」合成の略称で、通常撮影時よりも表現できる明るさの幅(ダイナミックレンジ)を広げる手法になります。
こちらの機能が搭載されていることで、物件を撮影する際の白飛びを防ぐことができます。
下記の記事で実際に写真を撮り比べて検証した記事もありますので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。
参考:【HDR合成とは】360度カメラで撮影するコツ!白飛びを防ぐために有効なHDR合成!
こちらのHDR合成ですが、RICOH THETA SC2ですと処理速度が20秒ほどかかります。1つ前のモデルRICOH THETA SCに比べて2.4倍早い処理スピードとなっており、ビジネスシーンでも大活躍です。
お次に紹介するのは、2017年9月に発売されたRICOH THETA V。
動画性能、転送速度、拡張性が大幅にアップした、アドバンスドモデルとなっております。
こちらは静止画はもちろんのこと、360度の動画も4K(3840×1920)で撮影することができます。
また、カメラ本体に360度空間音声記録に対応した4chマイクを内蔵しているのも特徴です。
水平方向だけでなく上下方向も含めた360度全方位の音声を記録することで、360度映像と音声がリンクした、撮影環境のままの音と映像を再現することが可能となっています。
SC2よりも長い時間動画を撮影することが可能となっているので、動画撮影を想定している方にとってはおすすめのモデルです。
ただ1点気をつけていただきたいのが、こちらはもう生産が終了しているモデルとなっております。
2021年現在Amazonなどを見てみるとまだ購入可能なようなので、気になる方は是非検索してみてください。
最後にご紹介するのが、RICOH THETA Z1。
2019年5月に初版が発売され、2021年4月には容量が51GBと大幅にアップして再発売されました。公式ストア価格は税込132,800円です。
こちらが現状発売されているTHETAシリーズの中でも最高品質となっており、静止画は約2300万画素相当のものが撮影可能です。
HDR合成の速度も約6秒と、先程紹介したSC2と比較しても3分の1以下の時間で合成することが可能です。
ただ画質が良いぶんファイルサイズは重くなり、1枚あたり8-9MB程度必要です。
もちろんVと同様に4chマイクを内蔵しているため360度空間音声記録や、4Kの動画撮影も可能です。
また、1.0型裏面照射型CMOSイメージセンサー搭載で、夜景や薄暗い室内での撮影でも優れたノイズ低減性能を発揮してくれるというのも嬉しいポイントです。
画質にこだわりたい・夜間に撮影する機会がある方にとってはオススメのモデルです。
画質や機能など、購入を検討するにあたって気になるポイントのみ絞って比較してみました。
[画質比較]
RICOH THETA SC2
RICOH THETA V
RICOH THETA Z1
[機能面等の比較]
このように比較してみると違いが明確ですね。
また、撮り方によってもかなりクオリティに差が出ますので、実際に撮影される際は下記の記事も参考にしてみてください。
参考:不動産物件の綺麗な室内写真を360度カメラ・リコーシータで撮影!上手な撮り方のコツ3つ
最後までお読みいただきありがとうございます。
結論としては、価格と品質のバランスが取れているSC2がオススメですが、高価格帯の物件の取り扱いが多いなど、画質にこだわりたい方はZ1もおすすめということになります。
参考:【ハイエンド向け】きれいなVRコンテンツを作る方法〜鵠ノ杜舎の事例〜