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ほぼプロ仕様!5.7K撮影ができるInsta360 One X、2つの魅力を紹介

2018年10月、Shenzhen Arashi Vision(シンセンアラシビジョン)が同社の最新作Insta360 One Xを発売しました。
Insta360 One Xは、2017年8月に発売されたInsta360 Oneの後継機です。

360度動画の撮影に限れば、本機種はおそらく現段階で最も優れた360度カメラと呼ぶことができます。

どんな点が優れているのか、この記事では、このInsta360 One Xの魅力を、2つのポイントに絞ってご紹介します。

1. Insta360シリーズって?

そもそも『Insta360』って何?という方のために、まずはこのカメラを作っているメーカーについて簡単にご紹介します。

Insta360は、中国の360度カメラベンチャーShenzhen Arashi Vision(シンセンアラシビジョン)社が発売する360度カメラのブランドです。

Insta360 One Xは、Insta360シリーズの中で、プロ向けでない360度カメラとしては最新かつ最上位の機種という位置づけになっています。

同社はスタートアップならではのスピード感で次々に新商品を発売し、今や360度カメラ業界を牽引する存在。つい先日も、世界最大級の家電見本市CESにおいて、最新型プロ向けカメラ『Insta360 Titan』の発表を行い、大きな話題になりました。

同社はFacebook、Twitter、Google、AdobeやHuaweiなどの大企業と戦略提携を結んでおり、更にInsta360 One Xの前作『Insta360 One』は、Apple Storeで販売される初めての360度カメラとなっています。

Insta360 One XもApple Storeで販売されており、同社の製品の信頼性の高さが窺えます。

2. Insta360 One X 2つの特徴

前作Insta360 Oneから順当な進化を遂げたInsta360 One X。

どんな点がすごいのか、このカメラの魅力を2つに絞ってご紹介します。

2-1. 超高解像度・高フレームレート

Insta360 One Xを使えば、これまで、一般消費者向けの360度カメラでは考えられなかった、超高解像度・高フレームレートでの撮影が可能です。

静止画撮影

まず、静止画では、6080×3040での撮影が可能

参考までに近い価格帯のカメラと比べると、シータVの静止画解像度が5376×2688となっているので、Insta360 One Xの方が優秀だといえます。

実際にオート撮影で撮影した写真をシータVと比べてみると、やはり細かい部分のシャープさではInsta360 One Xに軍配が上がります。

360写真から一部を切り抜いたもの。左がOne X、右がシータV

動画撮影

一方動画撮影においては、Insta360 One Xでは最高で5.7K(5760×2880)@30fpsでの撮影が可能となっています。この解像度は、もはやプロ機材といっていいレベルのもの。

相当スペックの高いPC(VR Ready相当)でないとまともにスティッチ処理を行うこともできませんし、出来上がった動画も、そのままではPCやスマホでまともに再生することができません。

公式プレイヤーも、4K以上はサポートしていないためエラーが出ます

そのため、5.7Kでの撮影モードに関しては、持て余してしまう人も多いかもしれません。

ただ、Insta360シリーズは、360度カメラとして使うだけでなく、アプリを使い撮影した映像からほしい部分だけを切り抜き、普通の動画を仕上げられることも特徴です。

スマホアプリから簡単に切り抜き編集が可能

当然、元の解像度が高ければ高いほど、切り抜いた後の動画も綺麗に仕上がります。
ハイエンドPCを持っていなくても、画角を気にせずとりあえず撮影して、後で切り出すという使い方を想定している人であれば、5.7K撮影の恩恵を受けることは十分できるといえます。

一方、これまでのスタンダード画質であった4K(3840×1920)では、なんと50fpsでの撮影が可能となっています。

前作Insta360 Oneでは3840×1920@30fps、シータVは3840×1920@29.97fps、Gear 360では4096×2048@24fpsであることを考えると、大きな進化だといえます。

一世代前まで4K@30fpsだったスタンダードを、Insta360 One Xは一気に引っ張り上げました

フレームレートは、特にゴーグルなどを使ってVRモードで映像を再生するとき非常に重要です。30fpsだと、長く見ているとほとんどの人がVR酔いを感じてしまいますが、50fpsあればかなり酔いづらくなります。

参考リンク:
VR酔い!PSVRでふえる原因と対策、治し方までVR会社が徹底解説

そのため、VRモードで鑑賞することを想定して撮影するのであれば、このモードは非常に有用です。

ちなみに、更に高フレームレートを目指したい方のために、3008×1504(3K)@100fpsというモードも用意されています。さすがに5.7Kと比べると目に見えて画質は落ちますが、動きの多い映像を撮るときには便利そうです。

2-2. 独自ブレ補正『FlowState』

そして2つ目の特徴が強力な手ぶれ補正機能です。
ほとんどのInsta360シリーズには、独自の手ブレ補正機能「FlowState」が搭載されています。

手持ち、自撮り棒、ドローン、ボートやヘルメットなど、どんなものに取り付けて撮影しても本格的なブレ補正をかけられます。まさにジンバルいらず。

このように、ワンちゃんの背中に取り付けて撮影しても、ブレの少ない綺麗な映像を撮ることができます。

下の動画は、アラシビジョンがアップした、Insta360 One XのFlowStateを紹介する動画です。補正前と補正後のものを比べれば、その差は歴然です。

Insta360 One Xの発売時には、カメラ本体をぶん投げてダイナミックな映像を撮影するという荒業ができることも話題になりましたが、これもFlowStateがあるからこそ実現可能なこと。

上の動画がその機能の紹介動画です。ドリフターと呼ばれる別売りアクセサリ(未発売)にカメラを入れて放り投げると、CGを使ったような映像が撮れるというもの。

このFlowStateに加えて、自撮り棒を消す機能、後から映像を切り出す機能があるため、まるでドローンで撮影したかのような、画角に縛られない映像を撮ることができるのです。

3. まとめ

いかがだったでしょうか。
このようにプロ向けカメラに匹敵する性能てんこ盛りで、およそ5万円の価格ですから、コストパフォーマンスがものすごい360度カメラです。特に動画撮影を念頭にカメラを探されている方には、自信を持ってオススメできる一台です。

またInsta360シリーズのカメラは、後からファームウェアのアップデートにより性能が大幅に向上することでも有名です。例えば、前作Insta360 Oneには、発売後しばらくしてからFlowStateが実装され、別物のカメラに化けたという過去もあります。

ドリフトダーツのような未発売のアクセサリも今後続々と発売されていくでしょうし、しばらくはInsta360 One Xから目が離せませんね。

Insta360 One X
価格:約52,300円(記事執筆時)
静止画品質:6080×3040
動画品質:5760×2880(5.7K) 30fps / 3840×1920(4K) 50or30fps / 3008×1504 @100fps / 2048×512 @120fps
メモリ:マイクロSDカード、最大128GBまで対応
重量:約115g

関連リンク:
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