この記事では、RICOH THETAシリーズのRICOH THETA Z1について旧モデルのTHETA Vやライバル機種であるInsta360 OneXと比較しながら、機能の説明をしています。
最新モデルのRICOH THETA Xの発売もありましたが、まだまだRICOH THETA Z1の需要も強いもの。
Z1の機能についてまとめた結果を発表いたします。
RICOH THETA Z1には、表示パネルが搭載されており、スマートフォンに接続しなくても電池残量や残り撮影可能枚数、現在の撮影モードなどを確認することができるようになりました。
また、側面にはFnボタンが追加されました。
Fnボタンを押すとセルフタイマーのセット/解除をすることができます。また、このボタンを長押しすると表示パネルの現在の撮影の設定が表示されます。
THETA Vでは、電池残量などは専用アプリ「THETA」でスマートフォンと接続しないと確認することができませんでした。
本体デバイスだけで確認できるようになり、便利さが増しました。
RICOH THETA Z1には、1.0型裏面照射型CMOSイメージセンサーが搭載され、暗い場所でもノイズの少ない高画質な360度画像が撮影できるようになりました。
上の画像は、THETA Z1で照明のついていない暗室を撮影したものです。
通常のスマートフォンで撮影した画像と比較してみましょう。
THETA Z1なら暗い場所でも、綺麗に明るい写真が撮れることがわかります。
THETA Vでは5376×2688pxだった静止画性能が、RICOH THETA Z1では6720×3360px 7Kになり、より高画質な360度画像を撮影できるようになりました。
1枚目がTHETA Vで撮った画像、2枚目がTHETA Z1で撮ったものです。
画像を拡大してみると、THETA Vで撮った画像では遠くの文字がぼやけているのに対してTHETA Z1で撮ったものはハッキリと読み取れることが分かります。
また、色味もTHETA Z1の方が綺麗に出ていることが分かります。
次は、THETA Vよりも画質の良い5.7KのInsta360 ONE Xと比較してみましょう。
上の画像は、左がInsta360 ONE Xで右がTHETA Z1で撮ったものです。
Insta360 ONE Xよりも、さらに高画質でくっきりとした画像をTHETA Z1で撮ることができます。
Insta360 ONE Xについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
ほぼプロ仕様!5.7K撮影ができるInsta360 One X、2つの魅力を紹介
30分で解説!360度カメラの選び方・撮影のポイントを1つの冊子にまとめました。資料ダウンロードは「5000事業者以上へのVR導入実績!事業者向け、360度カメラの選び方と効果的な撮影方法」よりお願いします。
静止画撮影時には、THETA Vで選択することのできたオート・シャッター優先・ISO優先・マニュアルモードに加えて絞り優先モードも選択することが出来るようになりました。
また、動画撮影時にはTHETA Vではオートモードしか選択できませんでしたが、RICOH THETA Z1では静止画と同じくオート・絞り優先・シャッター優先・ISO優先・マニュアルモードの中から選択することが出来ます。
F値・絞り値とは、レンズに入る光の量を調節するものです。
THETA VのレンズのF値はF2.0のみなのに対して、THETA Z1のレンズのF値にはF2.1,F3.5,F5.6があります。
数字が小さいほど取り込む光の量が大きく、写真が明るくなります。
鮮やかに映る範囲は、数字が小さいほど短く(狭く)なります。つまり、F値が小さいほど背景をぼかすことができるようになっています。
今までのTHETAシリーズではこのF値を自分で設定することは出来ませんでしたが、THETA Z1では選ぶことができるようになりました。
そして撮影時の機能として、THETA Vではなくなっていたインターバル合成撮影機能が復活しました。
インターバル合成撮影モードにすると、連続撮影した画像の明るい部分を残すように合成します。定位置の夜景撮影で、星や月の光跡を記録することなどが出来ます。
静止画ファイルは、THETA VまではJPEG形式でのみ保存することが出来ましたが、THETA Z1はRAW(DNG)形式での保存も可能になりました。
RAW記録では、360度画像がスティッチングされる前の画像なので、今までよりも幅広い画像編集を楽しむことが出来ます。
RAW記録した画像をPCに転送し、無償提供されているAdobe® Photoshop® Lightroom® Classic CC用プラグインとしてスティッチングができるアプリ「RICOH THETA Stitcher」を使って自分でスティッチングすることで、全天球画像を作成出来ます。
最後に、THETA Z1とTHETA Vの主な違いを表にまとめてみました。
THETA Z1 | THETA V | |
価格 | ¥126,900(税込) | ¥56,700(税込) |
大きさ | 48×132.5×29.7 | 45.2×130.6×22.9 |
重さ | 約182g | 約121g |
静止画性能 | 6720×3360px 7K | 5376×2688px 5K |
表示パネル | 有 | 無 |
内蔵メモリー | 約19GB 静止画:RAW 約350枚, JPEG 約2400枚 動画(4K,H.264):約40分 |
約19GB 静止画:JPEG 約4800枚 動画(4K,H.264):約40分 |
静止画撮影モード | オート・絞り優先・シャッター優先・ISO優先・マニュアル | オート・シャッター優先・ISO優先・マニュアル |
動画撮影モード | オート・絞り優先・シャッター優先・ISO優先・マニュアル | オート |
静止画記録ファイル形式 | RAW(DNG), JPEG | JPEG |
レンズ F値 | F2.1, 3.5, 5.6 | F2.0 |
有効画素数 | 約2000万画素(×2) | 約1200万画素(×2) |
出力画素数 | 約2300万画素 | 約1400万画素 |
外部インターフェース | USB Type-C : USB3.0 | microUSB : USB2.0, MIC端子 |
THETA Z1 | THETA V | |
価格 | ¥126,900(税込) | ¥56,700(税込) |
大きさ | 48×132.5×29.7 | 45.2×130.6×22.9 |
重さ | 約182g | 約121g |
静止画性能 | 6720×3360px 7K | 5376×2688px 5K |
表示パネル | 有 | 無 |
内蔵メモリー | 約19GB 静止画:RAW 約350枚, JPEG 約2400枚 動画(4K,H.264):約40分 |
約19GB 静止画:JPEG 約4800枚 動画(4K,H.264):約40分 |
静止画撮影モード | オート・絞り優先・シャッター優先・ISO優先・マニュアル | オート・シャッター優先・ISO優先・マニュアル |
動画撮影モード | オート・絞り優先・シャッター優先・ISO優先・マニュアル | オート |
静止画記録ファイル形式 | RAW(DNG), JPEG | JPEG |
レンズ F値 | F2.1, 3.5, 5.6 | F2.0 |
有効画素数 | 約2000万画素(×2) | 約1200万画素(×2) |
出力画素数 | 約2300万画素 | 約1400万画素 |
外部インターフェース | USB Type-C : USB3.0 | microUSB : USB2.0, MIC端子 |