不動産業界では、物件管理を中心とした基幹システムをベースに、顧客管理やポータルサイトへの一括入稿、仲介会社との物件確認システム、あるいはスペースリーのようなVRパノラマ管理システムなどを必要に応じて併用するケースが多くなっています。
今回は、VRパノラマ管理システムを導入する際に注意すべき、システム間の連携についてお伝えしたいと思います。
VRパノラマ管理システムに限らない話ではありますが、他のシステムとの連携に関して、オープンか消極的かというのは重要なポイントになります。
システム連携をすることで、利用者としては、物件情報の二重入力や、管理画面の行き来を減らすことができます。
例えば、VRパノラマ管理システムのクラウド上のVRコンテンツに、物件管理システムから取得した物件データを紐づけたり、撮影アプリでアップロードボタンを押すだけで、基幹システムの方に画像が送られて、そのままポータルサイトや自社HPなどに出稿できたりします。
それではなぜ、システム連携に消極的なサービス提供者は存在するのでしょうか。
システム連携に消極的になる理由の一つとして、リソースの問題があります。
要は、システム連携のための要件を整理し、開発を実行するための人手が足りないというケースです。
第二に、システム提供者が囲い込み戦略を重視しているケースがあります。
他のサービス提供者とシステム連携することで、自社のクラウドで保有しているデータを渡すことや、特に総合的なパッケージシステムとして提供している場合は、自社でも提供できるサービスを他社に渡すことを懸念して、システム連携に消極的になっている場合もあります。
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一つのシステムだけで全ての業務を賄うことができれば便利ですが、一つの個々の機能を見ると不十分な部分が出てくる場合があります。
例えば、パッケージソフトの中で顧客管理ができる、パノラマ表示ができると言っても、顧客管理ソフトやVRパノラマ管理システムにフォーカスして開発しているシステムの方が使える機能は多くなりますし、今後の開発スピードも違ってきます。
VRに限った話ではありませんが、システムを選定する上では外部連携に関する方針についても確認するのが良いでしょう。
最後までお読みいただいてありがとうございます。
(この記事は全国賃貸住宅新聞10月号掲載「そろそろVRはじめませんか」第29回の内容をベースにしています。)
不動産業界のVR活用方法については以下の記事をご覧ください。
VR不動産7選!不動産分野におけるVR活用法を事例とともにご紹介!