ゲームのみならず、ビジネスでも多く取り入れられるようになりました。
日本各地でも、VRを導入した水族館が増加中です。
また、教育の一環として、教育現場でもVR水族館が導入される新しい試みもあります。
ここではVRを導入している水族館や、教育機関の活用例などをご紹介します。
ぜひ最後までお読みください。
VRを導入した水族館が提供するコンテンツには、大きく分けて2種類あります。
1つずつご紹介します。
水族館が、独自で公式HPやYouTubeなどでVR映像を提供しているパターンです。
まるで実際に水族館に来ているような仮想空間が用意されています。
全館丸ごと公開している水族館もあれば、エリアを限定して公開している水族館も。
中には水中でのVR映像を公開している水族館もあり、現実世界では再現が難しいことを体験できるのも、特徴の1つです。
VR映像を提供している水族館を集約したサイトのことを、プラットフォーム型と呼びます。
プラットフォーム型のVR水族館では、複数の水族館を見て回れるのが特徴。
情報がまとまっているので、インターネット上を行ったり来たりしなくて済み、水族館を探す手間が省けます。
オンラインツアーをピックアップして紹介してくれているサイトもあり、目的によって使い分けもできます。
VR水族館の主な特徴は、以下の通りです。
1つずつ解説していきますね。
自宅でゆっくりと鑑賞できるのは、VR水族館の醍醐味といえます。
時間にとらわれることなく、自分のペースで楽しめるからです。
水族館はレジャー施設なので、休日はどうしても混んでしまいますが、VR鑑賞なら混むという概念はなし。
自分が一番くつろげる場所で、水族館に来たような感覚を満喫することは、VRならではの楽しみ方です。
休日に、他の家族連れやカップルでごった返すストレスが無くなるのは、嬉しいポイントですね。
VR水族館では、水槽のすぐ前で魚たちを観られる体験ができます。
実際の水族館では、混んでいると中々前に進めない時もありますよね。
VR水族館では、最初から目の前に水槽が広がっており、どの水槽も至近距離で見られます。
さらにVR水族館と普通の水族館の一番の違いは、水槽内にいるかのような体験ができること。
実際に魚と同じ目線で泳いでいるかのような体験をすることも可能です。
現実世界で水族館の水槽に入るなんて、考えられないことですよね。
VR水族館では、これまでの常識では考えられなかった体験ができるのです。
水族館よりも近い距離で、大迫力のパノラマVR映像を楽しみましょう。
VR映像を提供しているほとんどの水族館が、無料で開放しています。
そのため、見学したい時にいつでもVR水族館を楽しめるのも特徴の1つ。
VRセットさえあれば、実際に水族館に来たかのような体験が何度でもできます。
水族館が好きな小さな子どもにもおすすめですね。
仮想空間に入り込むには、VRディスプレイが必要です。
本格的なVRゴーグルもあれば、スマートフォンを差し込んで使用する簡易型のゴーグルもあります。
VRの世界への没入感が高いのは、VRゴーグル。
しかし、いきなり全てを揃えるのは金額も高いですし、迷ってしまいますよね。
VRゴーグルを持っていない場合は、最初に簡易ゴーグルから楽しむのも1つの方法です。
とはいえ、VRゴーグルを持っていない人がVR水族館を楽しめないかというと、そうではありません。
2Dでも見られる360度映像もあるので、これからご紹介する水族館をぜひ覗いてみてくださいね。
30分で解説!360度カメラの選び方・撮影のポイントを1つの冊子にまとめました。資料ダウンロードは「5000事業者以上へのVR導入実績!事業者向け、360度カメラの選び方と効果的な撮影方法」よりお願いします。
VR映像を提供している水族館を5つ、ご紹介します。
画像引用:VRかごしま水族館
かごしま水族館とKTS鹿児島テレビが、タッグを組んでVR映像を配信しているコンテンツです。
YouTubeでは、7種類の映像を配信しています。
かごしま水族館の一番の見どころは、ジンベエザメが泳ぐ黒潮大水槽。
他にもマグロやカツオなどが泳いでおり、まるで海の中を覗いているような感覚を楽しめます。
VR映像では、目玉の黒潮大水槽に水中カメラをつけて潜っている、水中散歩の映像もあります。
ジンベエザメと一緒に泳いでいるかのような体験ができますよ。
VR映像配信形式 | 特設サイトから閲覧可能 |
水中カメラ | 有り |
一言メモ | 大迫力の黒潮大水槽は、必見です。 |
画像引用:さいたま水族館
さいたま水族館が提供しているVRコンテンツ。
公式サイトにアクセスすると、館内の映像にアクセスできます。
全エリアが公開されており、順路に沿って見学できるようになっています。
さいたま水族館の一番人気は、なんといってもコツメカワウソ。
VR映像では、コツメカワウソの遊泳シーンも公開されています。
水中の360度カメラで撮影されており、カワウソと一緒に泳いでいるような感覚を味わえるのが特徴。
カワウソの渓流ゾーンは、本館の外に位置づけられています。
ぜひ探してみてくださいね。
VR映像配信形式 | 公式サイトから閲覧可能 |
水中カメラ | 有り |
一言メモ | コツメカワウソと泳いでいるような感覚が楽しめます。 |
画像引用:しまね海洋館アクアス
しまね海洋館アクアスが提供しているVRコンテンツ。
公式サイトにアクセスすると、館内の映像にアクセスできます。
1階から3階まで全館余すことなく公開されており、エリアごとに見やすく整理されています。
解説も合わせて読める仕組みとなっているので、水族館をじっくり楽しめるのも、嬉しいポイント。
しまね海洋館の一番の見どころは、シロイルカのパフォーマンスです。
VR映像では、なんとシロイルカのパフォーマンスも見れますよ。
水中カメラの映像なので、シロイルカと泳いでいるような体験も。
他にもペンギンが泳いでいる水中映像なども公開されており、水族館を思う存分楽しめるコンテンツが揃っています。
VR映像配信形式 | 公式サイトから閲覧可能 |
水中カメラ | あり |
一言メモ | シロイルカのパフォーマンスは必見です。 |
画像引用:須磨海浜水族園
本館以外のエリアは、再整備のために閉鎖中の須磨海浜水族園。
2023年には本館も閉鎖される予定となっており、2024年の再オープンに向けて工事が行われます。
VR映像では本館に加え、既に閉鎖されているイルカライブ館やペンギン館、ラッコ館の閲覧が可能。
水中カメラは設置されていませんが、その分動物を間近で見られる工夫がされています。
例えばラッコのお食事シーン。
まるでエサをあげているかのような距離でラッコに近づけます。
他にも、ペンギンが群れになってお散歩している様子や、プールへ飛び込む瞬間なども見学も。
さらに、須磨海浜水族園で有名なイルカショーもVRで鑑賞が可能なので、見どころがたくさんです。
VR映像配信形式 | 公式サイトから閲覧可能 |
水中カメラ | なし |
一言メモ | ラッコの食事シーンや、ペンギンのお散歩シーンを見られます。 |
画像引用: 360°PHOTOS VR沖縄ツアー
『360°PHOTOS Creative Office Haruka』という会社が提供している、JAPAN VRツアー。
全国各地の観光地を見れる仕組みとなっており、美ら海水族館が沖縄の観光地として取り上げられました。
館内は3エリア撮影されており、一番有名な『黒潮の海』水槽の閲覧が可能。
屋外の海人(うみんちゅ)ゲートでは、沖縄の海を一望できるVR映像も提供されています。
水族館だけでなく、まるで沖縄に観光へ来たかのような景色も楽しめるのが嬉しいポイントです。
VR映像配信形式 | 360°PHOTOSのサイトから閲覧可能 |
水中カメラ | なし |
一言メモ | 沖縄の壮大な海を体感できます。 |
画像引用:デジタル水族館
『日本デジタル水族館』は、VR映像を提供している水族館を集めたサイト。
有料ツアーやフリーツアーなど、様々なツアーを提供しています。
掲載水族館の募集を随時行っており、今後はコンテンツが増えていく予定です。
ここでは『日本デジタル水族館』内のコンテンツをご紹介します。
大分マリーンパレス水族館が提供しているVR映像コンテンツ。
期間限定の有料ツアーや無料のフリーツアーなど、色々なツアーを提供しています。
フリーツアーはいつでも見られるようになっており、大迫力の大回遊水槽やトンネル水槽の見学が可能。
水中カメラはありませんが、水槽のすぐ前にカメラが設置されているので、自分だけの特等席が用意されているような気分で鑑賞できます。
画像引用:デジタル水族館
オンラインイベントのコンテンツも提供しています。
飼育員の人やトレーナーとして活躍している人たちの、専門的なお話が聞けるイベントが随時開催されています。
例えば、トドやウミガメの出産のお話や、どうやってトレーニングをしているかなどが主なトピック。
小学生の自由研究などにも大いに活躍します。
特別イベントは、水族館の裏側を知れるチャンス。
イベントは随時更新されるので、要チェックです。
VR水族館は教育機関にも導入されており、注目を集めています。
どのように活用されているのか、事例をご紹介します。
画像引用:みらい水族館
NTT西日本が、四国水族館と提携を組んでいるICT推進プロジェクト。
『VR 高効率配信技術』を用いて、高画質のVR映像をストレス無く楽しめるように考えられたものです。
最新の技術を使って、2021年3月に大阪の保育園で実際に水族館遠足を実現しました。
香川と大阪では距離がありますが、オンライン接続でスムーズなVR映像を提供することに成功したようです。
まるで水族館に来たかのような体験ができるので、これからは遠足の一環として利用されるケースも増えると予想できます。
画像引用:日本財団 海と日本 PROJECT
『海と日本PROJECT』という日本財団が、『VIRTUAL OCEAN PROJECT(以下VOP)』を行っています。
VOPとは、時間や場所、年齢やハンディキャップの有無に関わらず、海中遊泳を楽しんでもらおうというコンセプトの活動。
水中の映像を見るだけではなく、海の環境問題や海の仕事は何をするのかなど、しっかり学べるコンテンツも提供しています。
バーチャルナビゲーターが解説してくれることで、堅苦しさも取り払ってくれているのも特徴の1つです。
主に小学校や支援学校で、特別授業として利用されるケースが多いようです。
「実際に水族館へ足へ運ばないと海洋生物の授業は難しい」と考えられていた概念を、ガラリと変えてくれています。
VRを使用することで、実際の水族館に行っているかのような仮想体験ができる時代となりました。
自宅でゆっくり鑑賞した後は、足を運んで動物たちに会いに行くのも楽しみ方の1つですね。
教育現場においては、授業の幅も広がるのでどんどん需要が高まると予想されます。
身近に水族館を楽しめるのも、VRならではです。
ぜひ色んな体験をしてくださいね。