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これは買いか!iPhone対応、高性能で安価な新型サムスンGear360(2017年モデル)のレビュー

今回の記事では、2017年春にサムスンが発売を予定している新型「Samsung Gear 360」について紹介します。
昨年発売されて以来人気を博しているGear 360ですが、3月に発表された更なる進化を遂げた2017年モデルについても注目が集まっています。

サムスンの大本営である韓国では既に販売が始まった新型Gear 360、ユーザーの興味を引くポイントは一体どこにあるのでしょうか。旧型との比較も交えながらご紹介します。

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ついにiPhoneに対応!

新型Gear 360はiOSに対応しています。機種にかかわらずスマートフォンをアプリを介して連携させることができ、撮影や各種設定の変更など様々な機能を簡単に利用できるようになりました。
ただ、ライブストリーミングなど一部の機能は、Galaxyなどの対応スマートフォンでしか使えないようなので注意が必要です。

日本は他の国に比べ、圧倒的にiPhoneのシェアが高いです。これがきっかけでGear 360が日本にも普及するかもしれませんね。

デザインの変更

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画像からも分かるように、球体形のデザインからグリップ付きの新しいデザインに変更されています。三脚等を用いた定点撮影向きの従来のデザインにグリップが搭載されたことで、手に持っての撮影旅行中の撮影にも使いやすくなっています。レンズ部分の小型化や全体の軽量化も、手持ちの撮影を想定した上での変更でしょう。もちろん、グリップ部分を三脚等に固定することで定点撮影も従来通り可能です。さらにグリップ自体をスタンドとして活用することで、テーブルなどの安定した場所に直接立てての撮影も可能となっています。

カメラ本体についたメニュー、電源、シャッターの3つのボタンでの操作も非常にシンプルで簡単です。
旧型は持ち運んで使うことを想定していないデザインで、外出先で気軽に使うようなことはできませんでしたが、新型ならRicoh Thetaのようにサッと取り出して使うことができそうです。

より幅広いユーザーをターゲットに

Samsung製のスマートフォンでなければ連携できなかった点や、価格の面などにおいて様々な制約があった旧型モデル。しかし、今回の新型においてはそれらを取り払うことでより広い客層にアプローチする意図が見て取れます。
先述の通り連携に関してはフレキシブルになりましたし、価格も350ドルから250ドルへと大幅に値下がりしました。価格と同時に、写真の最大解像度も30メガピクセルから15メガピクセルまで下がっていますが、ここからもライトユーザーへ訴求していることが見て取れます。

公式サイトによれば、360度写真・動画のシェアやライブストリーミングも、アプリによって更に簡単にできるようになっているようです。これまで360度カメラを使ったことが無かったような若者層にもリーチしそうです。

アプリの使い勝手について

スマートフォンとカメラの電源を入れて「接続(Connect)」を押せば、ものの数秒で接続が完了します。アプリ自体の操作は従来と大きく変更点はなく、撮影や各種設定の変更などがスマートフォンから簡単に行えます。アプリ画面にはカメラの映像が表示されますが、その表示方法も360度、円形、パノラマなど様々なモードが利用できます。動画、写真、タイムラプス、HDRなどの撮影方法もアプリから変更できます。設定可能な項目は以下のとおりです。

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画像: 360 Rumorsより転載

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スティッチについて

撮影した画像をスマートフォンに保存する際に同時にスティッチ処理が行われます。スマートフォン上では従来対応していなかった4K動画のスティッチも可能になりました。スティッチ後の写真、動画のサンプルは以下の動画をご覧ください。真上、真下以外ではスティッチの境界がほとんど目立たず、綺麗に処理されていることが分かります。

前述した通り最大解像度は下がっていますが、露出、色合い、色調などにおいてバランスが良く自然かつ鮮やかな見た目です。編集なしでも充分なクオリティと言えるでしょう。旧型同様、優秀なダイナミックレンジを持っています。スティッチの境界線上でのぼかしの処理が多少目立ちますが、人気のRicoh Theta Sと比較しても勝るとも劣らないクオリティで、Keymission 360等よりは遥かに優れていると言えます。

まとめ

いかがだったでしょうか。多くの注目を集めているだけに様々な情報・意見がありますが、デザイン性や価格面での変更によってより多くの利用者を集めることが予想されますし、性能としても他のカメラと比べて遜色ないクオリティがあるようです。
様々なサイトでレビューが提供されていますし、これからもより多くの情報が出てくることが期待できます。今後も目が離せないモデルです。

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