高齢者の人口が増える中、人手不足に悩まされている介護業界。
施設利用者が増える一方、介護職スタッフが足りていないのが現状です。
内閣府の高齢者白書によると、令和2年の高齢者の割合は28.8%、令和47年には65歳以上の高齢者1人に対して、現役世代1.3人が支える計算となります。
そんな中、慢性的な人手不足の介護業界では、オンライン研修が広まっています。
深刻な人手不足にある介護業界では、新人研修などでベテランの介護スタッフが現場を離れることも惜しい現状。
研修をオンラインですることによって、人員コストを削減できます。
また、オンラインで研修することにより、何回でも研修を見返すことが可能に。
これによって、初年度の離職率が高い現状を改善できるという調査も発表されています。
そんな介護職に関するオンライン研修について導入するメリットや事例を詳しく解説していきます。
世間一般におけるVR研修に関するイメージ(意識調査)と、実際にVRを導入している事業者の体感 (実態調査)の両面でアンケート調査を実施しました。
☑ 意識調査ではVRゴーグル購入や制作費用が高いイメージだが、実態としてはPCやスマートフォンにおけるVR活用がメインであり、年間コストも50万円以下とVRに対するイメージと実態にギャップがある。
☑ 意識調査では約6割の事業者が今後のVR活用について懐疑的。実際にVRを導入した事業者の6割以上が効果を実感。今後も利用を継続していくため、一度VRを試せば継続的に活用していく傾向。
ダウンロードはこちらから。ぜひ、今後の新人研修・社員研修にお役立てください。
【目次】
「介護だから、対面の研修のほうがよいのでは?」
「オンラインって?イメージがわかない。」
オンライン研修の導入は、大人数のスタッフを抱えている施設でも、大いに役立つでしょう。
施設利用者も多いと、日々の負担も大きく、なかなか研修も行きわたらないのが現状。
いつでも講習が受けられること、繰り返し視聴ができるなど、具体的なメリットや導入事例をご紹介します。
座学の研修の場合、日時の調整や、セミナーに参加するために現場を空けなければならず、周りのスタッフの負担も増えてしまいます。
さらに、振り返り学習が出来ないため「研修内容がどれくらい身につくのか?」不安が残ることも。
研修をオンラインにすることで、それらの問題も解消されます。
オンライン研修にするメリットは大きく分けて5つ。
この5つについて詳しく取り上げて、解説していきます。
オンラインで動画の講習を受けるなら、自分の都合の良いタイミングで受講が可能です。
決められた場所と時間に縛られることなく、仕事以外の時間でも十分、セミナー受講ができます。
分からない部分や、理解を深めたいポイントも、繰り返し見ることができるため、現場でも研修の成果を発揮しやすくなるでしょう。
また、好きな時間とタイミングで受講が可能なので、現場を空けるタイミングを選ぶことが可能に。
他のスタッフや、施設利用者の負担軽減にもなります。
オンライン研修の特徴の一つとして、「コンテンツが豊富」という利点があります。
介護職は新人研修だけでなく、常にスキルアップが求められている職業。
新人のスタッフには、介護の基礎を、また慣れてきた中級スタッフにはよりレベルの高いものなど、内容を細かく用意することで、介護力の底上げになります。
スキルアップのために、現場で経験していきながら先輩に都度教えてもらわなければならなかったことが、オンライン研修を利用することで、繰り返し何度も見ることができます。
なので、「それが知りたかった」と思ったピンポイントの疑問や不安なども、動画やコンテンツから得られるので、密度の高い研修ができます。
インターネット上で受講管理が出来るのも、オンライン研修の特徴。
受講者の進捗状況などを紙で管理するのは、受講する側も、管理する側も、手間も時間もかかってしまいます。
その点、インターネットでの管理なら、「誰が・いつ・どこまで受講したか」をすぐに画面で可視化出来ます。
スタッフ一人一人がどこまで理解したのかが分かれば、現場での動きもスムーズになるでしょう。
また、個人個人にあったプログラムを組むことができるので、容易に育成をすることが可能に。
管理する側も、負担なく進捗を把握出来ます。
従来の座学での研修だと、開催する会場や講師の手配、対応スタッフなど、経費もコストもかかります。
セミナーのスタッフも、現場をあけなければなりませんでした。
常に人手不足の介護業界では、研修にも時間をかけることが惜しいのが現状。
オンライン研修にすることで、現場の人数を減らすことなく、コスト削減も同時にできます。
常に人手が足りない介護業界などにとって、これは大きなメリットとなるでしょう。
現場では、疑問や失敗をゆっくり、ていねいに解説・実践するのはなかなか困難です。
特に、外国人の介護士や、未経験から始めるスタッフなどは、「どう動いたらよいのか?」対応に困り、結果として短期間で離職してしまいます。
その点オンライン研修なら、自分の知りたい内容を繰り返し視聴することが可能に。
理解不足や、経験不足からくる失敗も、成功にかえることができます。
研修で得た知識を、現場で即実践することで、仕事へのモチベーションも向上。
また、働く施設の介護理念等もしっかりと共有することで、施設内の意識の統率も図ることができるので、離職率の抑制に繋がります。
2021年11月リリース「2021年度 社員教育におけるVR活用の意識・実態調査」
世間一般におけるVR研修に関するイメージ(意識調査)と、実際にVRを導入している事業者の体感 (実態調査)の両面でアンケート調査を実施しました。
☑ 意識調査ではVRゴーグル購入や制作費用が高いイメージだが、実態としてはPCやスマートフォンにおけるVR活用がメインであり、年間コストも50万円以下とVRに対するイメージと実態にギャップがある。
☑ 意識調査では約6割の事業者が今後のVR活用について懐疑的。実際にVRを導入した事業者の6割以上が効果を実感。今後も利用を継続していくため、一度VRを試せば継続的に活用していく傾向。
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ここからは、実際に介護のオンライン研修を実施している事例について紹介していきます。
それぞれの施設や病院によって、研修の特徴が異なっているので、詳しく解説していきます。
引用:株式会社ベストライフ
新入社員120名を9カ所に集めた研修を実施。
高齢者への接し方から、上司や同僚とのコミュニケーションまで、新人に必要なマナーと知識をセミナーに織り込む。
また、座学のように、講師の一方的な講義ではなく、グループワークなども取り入れ、すぐに実践に生かせるよう工夫されています。
大人数を数カ所に集めて、オンラインで繋ぐことにより、効率的でハイブリット型研修の事例です。
引用:株式会社ケア・ドゥ
実技では、時間も手間もかかる講習も、オンラインの動画研修にすることで、講師側と施設の開催者側の負担を軽減。
OJTを動画のオンライン研修にすることで、補助教材として有効活用している。
受講生が自由な時間に学べる事、管理側の一括管理を生かした成功事例です。
引用:三喜会
コロナ渦でストップしてしまった研修を、オンラインにすることで現場スタッフのスキルアップにつなげた好事例。
多忙な現場では、確保がむずかしい研修時間も、オンラインに移行することで、定期的な研修を実現。
動画を視聴した後に出てくる疑問にも、Web会議システムを使い、講師への質疑応答に使う。
オンライン研修を、より質の高いものにした成功事例です。
いかがでしたか?
研修をオンラインにするだけで、得られるメリットも多いはずです。
・時間・場所に縛られない研修が可能
・コンテンツの多さで研修の密度を上げられる
・ネット上で受講状況や研修進捗を簡単に管理できる
・コスト削減につながる
・離職率の抑制
人手不足や、離職率など、様々な問題を抱える介護業界ですが、「質の高い介護」には、研修の継続は必要不可欠ではないでしょうか?
介護スタッフだけでなく、介護施設として本当に必要とされるためにも、オンライン研修をうまく利用し、是非現場に生かしましょう。