Insta360 Pro2は、8K解像度での撮影が可能なプロ向け360度カメラです。
Pro2を使っていてついつい忘れがちなのがファームウェアのアップデート。ファームウェアをアップデートすることで、細かなバグの改善や、静止画・動画の全体的な画質の向上など、Pro2のカメラとしての機能の向上が見込めます。
記事執筆日時点での最新版は2019年1月6日に公開されたv1.1.4ですが、特にこのバージョンではHDR動画の撮影、HDMIからの音声出力が可能になったり、OSC APIに対応したりするなど、カメラの機能が増える魅力的なアップデートになっています。
THETAシリーズやInsta360シリーズでは、スマホアプリやパソコンを通して簡単にアップデートが可能なのに対して、Insta360 Pro2は若干手間がかかるため、わかりづらくなっています。
そこで今回の記事では、ファームウェアアップデートの方法をわかりやすくまとめてみました。
まずは、アップデートに使うファイルを準備しましょう。
Insta360公式サイトのPro2ダウンロードページを開きます。
ダウンロードボタンをクリックすると、Pro2のシリアルキーを入力するよう指示が出ます。
このシリアルキーは、Pro2の本体ケース上部に貼り付けられたシールに印刷されているものです。
また、後述しますが、カメラ本体[設定(歯車マーク)]→[Information]からシリアルキーを確認することもできます。万が一シールを紛失してしまった場合は、この方法で確かめてからダウンロードしましょう。
ダウンロードが終わったv1.1.4のアップデートファイルは約200MB。結構容量がありますね。
解凍して、.bin形式のファイルにしておきましょう。
ここまでの準備が整ったら、Pro2のSDカードに上記の.binファイルをコピーします。
Pro2には6枚のMicroSDカード+1枚のSDカードが挿入されていますが、アップデートに使うのは、このバッテリー部分に挿入されているメインのSDカードです。
これをPCに挿入して、.binファイルをコピーします。コピー先はSDカードのルートフォルダ(一番最初に表示される、一番上の階層)です。
このとき、Pro2からSDカードを抜く前にPro2の電源は必ず切るように注意してください。電源を入れたままSDカードを抜き差しすると、データが消える恐れがあります。
コピーが終了したら、SDカードをPCから取り外し、Pro2本体に戻しましょう。
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SDカードを戻したら、Pro2の電源をオンにします。このまましばらく待てば、自動的にアップデートが適用されます。
筆者がアップデートを試みた際には、一度立ち上がった際、以下のようなエラーメッセージが表示されヒヤヒヤしましたが…
そのまま待っていると自動で再起動し、そのまま正常にアップデートが開始しました。
また、バッテリーの残量が少ない場合もエラーメッセージが表示されて正常にアップデートが行えません。バッテリー容量が充分になってから行うようにしましょう。
アップデートは数分で終了します。アップデート終了後もSDカードにコピーした.binファイルは残っていたので、残しておいても特に問題はなさそうですが、気になるのであれば削除しておきましょう。
Pro2の[設定(歯車マーク)]→[Information]から、本体のファームウェアバージョンを確認できます。今回のアップデートの場合では、以下の写真のようにV:1.1.4と表示されていればアップデートは成功です。
ちなみに、この画面に表示されているぼかし部分が、アップデートファイルをダウンロードする際に入力したカメラ本体のシリアルキー(シリアルコード)になります。
いかがだったでしょうか。
アップデートにはSDカードの挿入が必要で、ちょっと面倒ではありますが、手順自体はそんなに難しいものではありません。
ファームウェアをアップデートするだけで、バグが解消されるだけでなく、カメラ本体の性能が別次元的に向上することもあります。定期的にアップデートはチェックするようにして、是非この記事を参考にアップデートしてみてくださいね。