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【図解】不動産テックとは?全11領域をかんたんに解説!

(想定読了時間:8〜10分)

こんにちは!
みなさんは、”不動産テック”という言葉をご存知ですか?

不動産テックとは、「不動産業界がテクノロジーを活用する動き」のことを言います。Real Estate(不動産)×Technologyから「ReTech」とも呼ばれます。従来、不動産業界は情報の非対称性をテコにビジネスを成立させていることもあり、情報の公開、共有が遅れている業界でもあります。

近年は、スタートアップを中心にしたプレイヤーがテクノロジーを活用して業務効率化、高付加価値化を進めています。不動産領域の業務は多岐にわたるため、様々な領域に対するプレイヤーが存在するのです。

今回は、この不動産テックがどのようなもので、どのようなプレイヤーの領域があるかを紹介していきます!

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1. 不動産テック カオスマップ


不動産テックカオスマップ(2018年3月版)
出典:https://www.sbbit.jp/article/cont1/35131

2018年3月、多岐にわたる不動産テックのプレイヤーについてカオスマップの最新版が作成されました。
これはリマールエステート社が、株式会社NTTデータ経営研究所 川戸温志氏や、株式会社QUANTUM 井上裕太氏など、同分野の専門家とディスカッションを重ね、国内不動産テックの市場構造や独自性を網羅的・多面的に分析して作成したものです。
近年、不動産テック市場全体が成長しており、12領域、171サービスがまとめられています。
本メディアを運営するスペースリーも「AR/VR領域」にて掲載されています!

ここからはその11領域について紹介して行きます!

2. AR・VR

ここでのAR・VRとは、AR/VR技術を使って、オンライン上で内見の疑似体験ができるサービスのことを指します。
直観的なユーザーインターフェースによって、顧客とのよりスムーズなコミュニケーションや合意形成を支援するものもあります。

実際に、AR/VRサービスを提供することで、契約率が上昇したり業務効率が向上しているという結果も出ています。
スペースリーも旧サービス名「3Dスタイリー」にて掲載されている本領域において、機能、価格、ユーザビリティなど様々な差異があります。

3. 管理業務支援

主に不動産事業者の業務を効率化するシステムを提供しているのがこのカテゴリです。不動産情報や顧客情報の管理・運営を支援するシステムなども提供しています。

最近ではサーバー設置やインストールが不要のクラウドサービスでの提供が主流になっており、手軽な導入が可能になってきています。
機能は多岐にわたるため、自社の業務に適しているかしっかりと検討した上で導入することが求められています。

なお、主要プレイヤーの1つである「いえらぶCLOUD」とスペースリーはAPI連携が可能です!

4. 仲介業務支援

不動産仲介においては、一般的なCRM(顧客管理)とSFA(営業管理)ツールを利用するだけでは不十分です。
なぜなら、モノとヒトを一元管理する必要があるからです。結果として記憶やエクセルによる運用が主流でしたが、業務負担が大きく100%はカバーできない現状があります。そこで、仲介業務支援ツールによって大きな業務効率化が期待されます。
具体的には、業界特化型のCRM/SFAツールや、AIを利用した自動応答ツール、電子契約ツールなどが存在します。

<事例>
BMS-CLOUDはカスタム性の高さをウリにしています。仲介業者に特化して、規模にかかわらず機能を選んで利用できるのがポイントです。
HOME’S PROはHOME’Sが提供する不動産会社様向けの業務支援サービスです。HOME’Sへの物件掲載や、仲介会社と管理会社等をつなぐ業者間流通サービスを提供しています。
ぶっかくんは、仲介会社からの物件確認の電話に自動応答するシステムです。自動音声案内の項目も多彩でカスタマイズも自由に設定可能です。

5. 価格可視化・査定

価格可視化・査定とは、不動産に関するビッグデータを、統計手法やAI技術によって解析、価格の可視化・査定をするサービスです。物件の参考価格を地図上に示すものや、複数の査定価格を一括で比較するもの、低料金で不動産評価をネット取得できるものもあります。
主に消費者向けのサービスを提供しているプレイヤーが多く、売却/購入のそれぞれに対して査定サービスを提供しています。

<事例>
すまいValueはマンション、戸建、土地などの情報を入力すると物件等の査定・売却が最大6社によって行われるサイトです。サイトの作りとしては、引越しの比較サイトなどに似ています。
Gateは不動産投資の価値をシュミレーションするサービスを提供しています。ワンクリックで15年後の価値がわかるというのだからすごいですね。

6. 不動産情報

ここでの不動産情報とは、個別に取得する必要のあった不動産登記情報や災害関連情報を一括で検索できるサービスを指します。
データベース化することにより、情報収集の業務効率化、透明性アップに寄与しているのです。

<事例>
Spaadaは地図上でワンクリックでその地域の将来予測などのレポートが得られるソフトです。不動産投資の際の参考になるかもしれませんね。
イエシルコネクトは首都圏のマンションデータを集積しており、災害データ、物件価格等を一元化して検索可能なツールです。2018年8月現在は無料で提供しているようです。

7. 物件情報・メディア

SUUMOやat home、Liful HOME’Sなど大手プレイヤーが多く参入している領域で、消費者に向けて不動産情報、街の情報を提供し、メディア上に掲載している不動産仲介会社に送客するプラットフォームを提供するサービスです。
すでに大半の不動産事業者が利用しています。

<事例>
SUUMOは言わずとしれたリクルート系列の物件情報提供メディアです。
HOME’Sは先程紹介したHOME’S PROを運営する会社です。こちらもかなり有名なので、改めて紹介する必要はないでしょう。

8. マッチング

不動産に関するニーズを結びつけるマッチング機能やポータル機能を提供しています。
CtoB、BtoBなどその形態もさまざまで、居抜きオフィスや相続不動産といった種別に特化したもの、リノベーションや工事等の業務に特化したもの、不動産プロフェッショナルや専門業者・士業等の人材に特化したものなどがあります。

<事例>
おうちダイレクトはYahoo!の運営するサイトでAIですぐに物件価値を算定する機能が付いています。またITによる効率化で売却仲介手数料がゼロになるのも特徴です。
空き家ナビは空き家を活用してシェアハウス、民泊、駐車場などを運用するサービスです。シュミレーションではかんたんな条件を入力するだけで、すぐに概算の価値を算定することができます。

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9. リフォーム・リノベーション

リフォーム・リノベーション需要の高まりに合わせて、当領域に特化した情報提供、マッチングを行うサービスです。
新築に対する信仰が薄れてきていることに従って、拡大しています。

<事例>
リノベるはリノベーションに特化した会社です。リフォームよりも大規模に物件を改築したい方向けのサービスです。
SHELFYは店舗、住宅等のデザイン・内装工事の日本最大級マッチングサイトです。当該分野にいままでなかったマッチングシステムを導入したのが画期的なところです。

10. シェアリング

不動産×テックと呼ぶべきか議論の余地はありますが、有休スペースと消費者のニーズをマッチングするサービスです。
Airbnbのような民泊・ホテル代替、WeWorkを始めとするシェアオフィスをはじめ、会議室、駐車場、イベントスペースなど様々な空間を有効利用するためのサービスが提供されています。

<事例>
Airbnbは住宅シェアリングの分野で先陣を切った企業として有名ですね。アメリカなどをはじめ世界中で普及しているサービスです。
スマート会議室は会議室を無人で運営して利用することができるサービスです。無人化して人件費の削減に繋がります。

11. IoT

IoT技術をセンサーや、Webカメラなど家庭内の機器に付与することで、状況の確認ができたり、入退出管理をするサービスです。
またコネクテッドホームとして、各家電を一括でコントロールできるシステムや、Google, Amazonが提供するようなホームアシスタントも広くはこのカテゴリーに分類されます。

<事例>
homewatchは家のIoT化を行うサービスです。スマホでワンタッチで家電のスイッチを操作したり、鍵を開け閉めしたりすることができます。

12. その他

その他にも、クラウドファンディング型の不動産投資サービスや、不動産ローンの検索/情報提供/査定サービスなど金融と絡めた不動産×テックプレイヤーが存在します。

まとめ

以上にまとめたように、不動産テックには様々な領域に多くのプレイヤーが参入しています。サービスの多くが、ソフトウェアとして提供されており、フリープランや、無料トライアルのあるサービスも多く存在します。
今後、スペースリーTipsでは、各領域のサービスについて紹介していきます。

まずは、業務効率化/付加価値化につながるかどうか、使ってみて検証することをおすすめします!

なお、スペースリーも無料トライアルを実施しています。興味のある方はみてみてください。

最後までお読みいただいてありがとうございます。

不動産業界のVR活用方法については以下の記事をご覧ください。
VR不動産7選!不動産分野におけるVR活用法を事例とともにご紹介!

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