VRと空間データ活用のヒントが見つかる

不動産事業者向け リコーシータのおすすめの機種と選ぶ時の注意点

現在、不動産業界において、パノラマ写真を利用した内見が流行り始めています。

パノラマ写真をスペースリーのようなパノラマVRコンテンツ制作ソフトで編集すれば、ブラウザ上で再生可能な内見用のVRコンテンツがかんたんに制作できます。
実際に現地に行くことがなくても、自分の見たい場所を、見たいペース、順番で内見できるので、忙しい方や、遠い場所への移住を考えているかたにとっては、非常に便利です。

その際、必要となるのが360°カメラでの物件の撮影です。
不動産業界でもっとも使われている360°カメラといえばリコーシータですが、機種が複数あるため、どの機種を選ぶべきかわからないという人も多いと思います。
今回の記事では、リコーシータの各機種についてご説明し、選ぶポイントをまとめます。

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【価格重視なら】 リコーシータSC

リコーシータSC

最も定番なSCは、色も多彩である。
非常にコンパクトで、撮影も容易。

リコーシータSCは、価格が2万円程度と360°カメラの中ではお手頃なほうで、機能も十分、まさに入門機といってよいでしょう。
カラーバリエーションは、青、ピンク、グレー、白の4色があります。
グーグルストリートビューに投稿できる基準も満たしており、画質、画素数も十分。HDR合成機能もあるので明るい部分の白飛びも抑えられます。

デメリットとしては、HDR合成の処理に時間がかかることが挙げられます。HDR合成とは、明暗差の大きい環境でも、白飛び、黒つぶれを防いで綺麗に撮影できる機能の事です。詳細については、「リコーシータのオート撮影モードでの設定について〜HDR合成やノイズ低減など」をご参照ください。

画質の面では、ホワイトバランス(白い被写体を、色温度に関わらず望んだ色調にする補正のこと)が実際の見た目よりも青っぽくなるのが、気になる方もいらっしゃるようです。

【画質にこだわるなら】 リコーシータV

リコーシータV

色はグレー。 SCに比べノイズが少なく高品質な画像が得られる。

約4.5万円と値段が高めな、リコーシータの最上位モデル。色はダークグレーの1色です。
画素数はSCと同じですが、画質が大きく改善されました。
ホワイトバランスがより暖かみがある色になり、住宅写真の撮影には特に向いているでしょう。

SCとVの画質の違いに関しましては、「リコーシータ最新機種 THETA Vの静止画をTHETA SCと比較してみた」をご参考ください。
HDR合成の処理スピードもかなり早くなっているので、さくさく撮影を進めることが出来ます。

【かつてのメイン機種】 リコーシータS

リコーシータS

色はブラック。 SCの機能に加え、動画の撮影を強化

静止画に関するスペック画質、容量共にリコーシータSCと全く同じなのですが、リコーシータSCより高く3万円程度します。物件撮影など、静止画の撮影を目的とされている方ならば、リコーシータSCで十分だと思います。

値段が高いのは動画の撮影可能時間が25分と、5分のリコーシータSCに比べ、長く撮影できるためです。物件の静止画撮影中心で、動画の撮影を目的とされていなければ、SCで十分と言えます。

かつてはシータシリーズのメイン機種でしたが、SCとVが発売されたことで、その座は奪われたと言って良いでしょう。

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【非オススメ】 リコーシータm15、初代リコーシータ

こちらの二つは古い機種で、画質が良くないです。HDR合成もなく、物件の魅力は伝わりにくいといってよいでしょう。
古い機種なので、1万円台で安く販売してあるかもしれませんが、正直オススメしません。
カラーバリエーションがあるので、ぱっと見シータSCと似ているのですが、間違えて買わないように注意しましょう。

番外編
・サムスン gear360

サムスンから出ている360°カメラです。値段は安く、画質も良いです。
HDRもついているため、物件の撮影に関しても使用できるといえるでしょう。
さらに、リコーシータにはない、傾き自動補正機能は、とても便利です。

注意点としては、リコーシータと異なり、スティッチング(複数のカメラの映像をパノラマに合成する作業)をカメラ側ではなく、スマホアプリ側で行います。
カメラから直接写真を撮り出すとスティッチングがされる前の写真になるので注意が必要です。
ちなみにシータの場合はカメラの中に写真データが保存されますが、Gear360の場合はマイクロSDカードに保存されます。

まとめ

結論としては、コストパフォーマンスを重視する方はリコーシータSCがお勧めです。
また、高級賃貸や売買物件を取り扱うなど、画質を重視する方はリコーシータVがお勧めです。
カメラは何台必要なのか、どれくらいの価格帯の物件が多いのかなど、用途に合わせて360°カメラを購入し、コスパ良く、物件のデータ化を進めていきましょう!

Spacely

最後までお読みいただきありがとうございます。

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不動産業界のVR活用方法については以下の記事をご覧ください。
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