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そろそろVRはじめませんか – 第8回  内見無しの不動産契約は実現されるか

(この記事は全国賃貸住宅新聞11月27日号掲載「そろそろVRはじめませんか」第8回の内容をベースにしています。)

店頭での接客時にVRを活用する場合、お客様がVRでどこを見ているかが,別のデバイスでわかったら便利ですよね。一般的なやり方としては、専用のアプリや機材を用いて、使う方法です。アプリの場合は1つのデバイスの画面のデータをもう1つの近くにあるデバイスに送る、ミラーリングと言われるものです。また、他に良く知られているのはApple製品のミラーリング機能で、iPhoneの画面をApple TVに映し出すことができます。店頭で、デバイスもお店で用意する場合はそのやり方でも十分です。ただ、事業者とお客様が離れた場所にいる場合はこのようなやり方は難しくなります。

アップル製品のミラーリング

アップル製品のミラーリング


 

URLだけでできる360度VR遠隔接客機能

遠隔地のお客様とやり取りする場合には、特別なアプリや機材を使わずに、お客様がURLにアクセスする、つまりウェブブラウザだけでリアルタイムに360°VR画面を共有できる、Spacelyの「遠隔接客機能」が適しています。このような方法で、リアルタイムの360度VRの画面共有が可能なサービスは、Spacelyの独自技術です。この機能は、複数人のグループでも利用可能なので、例えばお部屋探しの学生さんと親御さんなどが離れた場所で一緒に検討するような場合にも活用できます。また、「遠隔」と名前に入っていますが、お客様と事業者が離れた場所にいる場合だけでなく、店頭での接客時にも使うことができます。

Spacely遠隔同期機能のイメージ図

Spacely遠隔同期機能のイメージ図


 

IT重説などと組み合わせて円滑なオンライン契約

上記のような技術の進歩とともに、2017年10月からIT重説の運用が本格開始したことで、オンラインでの不動産賃貸契約のインフラが整いました。消費者の情報収集がオンライン中心になっており、店舗に行かずにお部屋探しをしたいというニーズはこれまでの調査でも指摘されており、物件現地でビデオ通話による物件案内という取組も見られています。しかし、事前に撮影しておいたパノラマVRコンテンツを活用すれば、現地に毎回行く手間は省け、同時に複数物件を案内することも可能です。さらに、ビデオ通話よりも分かりやすく画質の良いコンテンツで案内することもできます。遠隔接客機能を活用することで、不動産のオンライン契約をより円滑に行うことができるでしょう。

不動産賃貸のオンライン契約のニーズ

不動産賃貸のオンライン契約のニーズは高まっている(2016年2月22日アットホーム株式会社の調査より http://athome-inc.jp/wp-content/uploads/2016/02/2016022202.pdf


 

内見無しでのオンライン契約は実現されるか

もちろん実際の内見の方がVR内見よりも情報量としては多くなります。ただ、VR内見と営業担当者からの説明を組み合わせることで、内見無しでも契約しやすくなるでしょう。まずは地方の学生や単身赴任のケース、忙しい社会人など、来店や内見が難しいケースで実証されていくことが予想されます。実際に、Spacelyを利用している事業者と来年の繁忙期に向けて、実証実験を行っていく予定です。技術も環境も整った中、あと数年もしたら、内見無しでの契約というものが数多く見られるようになっていくのではないでしょうか。

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