(この記事はリフォーム産業新聞コラム「営業力高めるVR活用」第1回(2018年5月15日掲載)の内容をベースにしています。)
VR元年と言われた2016年から、不動産業界を中心に360度カメラやVRの活用は広まってきており、リフォーム業界でも少しずつ活用が始まっています。
なぜリフォーム業界でVRが活用できるのでしょうか。
あらゆる業界で言えることですが、ネットで情報が簡単に取れる時代になったことで、消費者がまずネットで情報収拾するという流れがメインになりました。
このような消費者に対して、情報量が多く、リフォーム空間の魅力をわかりやすく伝えられる360度VRコンテンツをウェブ上で発信することも可能となりました。
消費者の嗜好が多様化する中で、リフォーム、リノベ住宅市場も広がってきましたが、一方で新規参入も多く、競争は激しくなっています。このため、顧客との対話力、提案力がますます求められるようになっています。
また、労働人口減少を背景に人材採用は難しくなってきており、業務効率化や生産性向上は業界全体での課題となっています。
このような中で、業務効率化、提案力向上のツールとして、VRへの注目が高まっています。
加えて、不動産流通と施工分野にまたがった営業力、販売力強化のニーズも高まっており、不動産分野でのVR活用の進展と共に、リフォーム業界でもVR活用が進んでいくと考えられます。
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VRと一言でいっても、作り込まれたコンテンツを高価な機材で体験するものから、スマホで手軽に体験できるスマホVRまであります。
スマホVRであれば、必要な素材は、2万円程度から入手できるリコーシータなどの360度カメラで撮影するほか、リフォーム業界で利用者も増えている3Dキャドソフトを利用すれば360度CG画像の書き出しをすることで簡単に入手できます。また、VRコンテンツ制作管理のクラウドソフトも月額数千円から利用可能なものもあります。
VR自体は必ずしも新しいものではありません。むしろ1960年代から研究されている古い分野です。しかし、VRコンテンツの制作コストが大幅に下がり、高機能のスマホが普及したことで、VR活用のインフラがここ数年で急速に整ってきました。
もはやリフォーム業界におけるVR活用は大手企業のためだけのものではなく、中小の事業者でも十分に活用できるものとなっています。
次回は、具体的な活用事例にスポットライトを当てていきたいと思います。
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住宅/リフォーム分野のVR活用方法については以下の記事をご覧ください。
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