VRと空間データ活用のヒントが見つかる

【VR旅行】観光・旅行ビジネスのVR活用事例6選をご紹介!

最近、急激に普及が進んでいるVR(バーチャルリアリティ)や360°動画では、実際には行っていない場所でもまるでその場所にいるような体験をすることができます。

ANAのVR活用「ANA Virtual Trip」やVRでの海外旅行の疑似体験サービスなどを解説します。

その活用範囲は、エンタメやゲームだけにとどまらずビジネス×VRでも様々な領域で活用が進められています。今回は観光/旅行業界でVRがどのように活用されているか、事例を紹介しつつ解説します!


※スペースリーのリゾートホテル下見用のVRサンプル。VR内に画像・動画・リンクの埋め込みも可能です。

30分で解説!事業者向けの360度カメラの選び方・撮影のポイントを1つの冊子にまとめました。資料ダウンロードは「5,000事業者以上へのVR導入実績!事業者向け、360度カメラの選び方と効果的な撮影方法」よりお願いします。

 

 

1.旅行/観光へのVR活用全体像

近年、色々な企業がVRを旅行/観光ビジネスに活用しています。
それらの取組みは大きく、VRによって旅行体験を代替する「VR旅行」と、VRによって事前に旅行イメージを具体化し、顧客をリアルな旅行により行きたくさせる「VRによるリアル旅行の意思決定支援」の2つに分けられます。それぞれについてサービス事例を紹介します。

2.VR旅行

VR旅行では自宅や近所の施設にいながらまるで世界中の観光地にいるような体験をすることができます。VRで旅そのものを代替してしまうので、将来的には旅行会社の強力なライバルになるかもしれません。

2-1. FIRST AIRLINES

first_airline

(http://firstairlines.jp/index.html)

東京・池袋にあるバーチャル旅行施設で、都内にいながらVR、食事などを通じて海外旅行気分が味わえるサービスです。
ハワイ、パリ、ローマ、ニューヨーク、ヘルシンキの5都市およびタイムスリップから行先を選択し、およそ110分のフライト時間中にVR体験、機内食、現地の人との中継動画などを通じて仮想旅行体験をすることができます。シートは実際のファーストクラスの機内で使用されていた座席を使用し、ファーストクラスで勤務していたクルーが監修したクルー候補生がサービス提供しています。

VR体験だけでなく、食事やサービス提供など五感を通じて仮想旅行できる点が面白いですね!

航空会社名 FIRST AIRLINES JAPAN
営業時間 平日:17:30〜23:00、土日祝日:12:30〜23:00 完全予約制
価格  ファーストクラス5,980円 ビジネスクラス 4,980円
電話番号 03-6907-0981
住所 東京都豊島区西池袋3丁目31−5 パークハイムウエストビル8F
URL : http://firstairlines.jp/index.html

 

2-2.ANA Virtual Trip

ana_virtual

(https://www.ana.co.jp/ja/jp/travel/vr/anavirtualtrip/)
ANAが提供する旅行に同行する疑似体験ができるサービスです。
ANAセールスの国内旅行商品を購入した顧客に対してオプションでVRゴーグルと360°カメラを4日間7,980円でレンタルします。
旅行者が360°カメラで撮影した写真を家で待っているVR同行者にリアルタイム送信することで、 VR同行者はVRコンテンツを見ながら旅行者と会話することができます。
孫と一緒に旅行に行きたいけれど体力的に厳しく諦めている高齢者など、旅行に行きたくても行けない人に擬似的に旅行に同行する体験を提供しています。
高齢者や体の不自由な人など色々な理由で旅行ができない人も、家族と一緒に旅行が疑似体験できるサービスというのは、今後高齢化が進む社会にもフィットしているのではないでしょうか。

 

2-3.旅介

ryokai

(https://www.tokyotravelpartners.jp/kaigotabisuke/)
東京トラベルパートナーズ社が提供する、「旅行がやってくる」サービスです。
介護施設に向けて擬似的旅行を企画するというもので、VRを利用したダイビングの疑似体験やフラダンス、パンケーキなどハワイ旅行を体験するイベントなど、施設にいながらにして旅行の楽しみを味わうことができる旅行イベントを開催しています。
こちらも介護施設という高齢者市場に対して旅行サービスを提供する新しい取り組みですね。介護施設入居者のQOL(Quality of Life)を向上するという点で価値があるサービスだと感じました。

 

30分で解説!360度カメラの選び方・撮影のポイントを1つの冊子にまとめました。資料ダウンロードは「5000事業者以上へのVR導入実績!事業者向け、360度カメラの選び方と効果的な撮影方法」よりお願いします。

 

3.VRによるリアル旅行の意思決定支援

VR体験によって旅行を代替するのではなく、VRによって実際の旅行をより充実したものにするサービスも提供されています。

旅行代理店やレンタカー会社などではVRコンテンツを提供することで、顧客の旅のイメージをより具体化する取組みが実施されています。これによって顧客の旅への需要を高め、実際の旅へ誘うことを目指しています。

 

3-1.Travel Hub Mix

hub

(https://travelhubmix.com/)
パソナ社が東京駅前にて提供するコミュニティ型観光案内所です。
「個人」「自治体」「企業」が交わり、コミュニティを作り日本国内の旅につながる様々な情報を国内外へ発信することができる施設で、その取組みの1つとしてVRを活用した仮想旅行体験があります。見たことのない日本の地域やアクティビティの魅力を仮想空間の中で無料体験できます。

営業時間 観光案内 10:00から18:00(日曜定休)
住所 東京都千代田区大手町2-6-2 JOB HUB SQUARE 1階
URL  http://travelhubmix.com/

 

3-2.HIS VR トラベル

his

(https://www.his-j.com/branch/vr/index.html)
H.I.S.関東地区営業所全店(一部の専門店のぞく)127店舗で、VR専用ゴーグルを用いて、海外のホテルの様子など360°にわたりリアルに体感できるサービスです。
ハワイ、バリを対象として、ホテル設備や客室をVRで確認できるコンテンツを導入しています。ホテル客室を事前にVRで疑似体験することで、旅行先で「イメージしていたホテルと違う」などといったギャップを埋め、顧客の満足度向上を図ることを目的としています。
事前にホテルの客室内までリアルにイメージできると旅行へのワクワク感が高まりそうです!

 

3-3. オリックスレンタカー VRトラベル

orix

(http://car.orix.co.jp/campaign/vr_travel.html)

沖縄エリアのオリックスレンタカー11拠点にてVRを活用した『体験型観光の疑似体験』=「VRトラベル」の提供を開始し、旅先での体験型観光の促進を図っています。
窓口での手続きの合間にVR視聴端末を配備し、4輪バギー、シーサーの絵付け、ナイトスタンドアップパドルなど沖縄ならではの体験型観光プランを疑似体験することで、観光プランへの需要を高めます。
レンタカーの申込み手続き待ち時間という暇な時間にVR体験させるというアイディアは興味深いですね!

 

4.まとめ

いかがでしたか?
既にいくつもの会社がVRを旅行に活用することで世の中に新しい価値を提供し始めています。今後もVRの旅行/観光業界での活用はますます加速していくでしょう。
旅行業界のVR活用の動向から目が離せません!

 

5.スペースリーのVR活用事例

ちなみに、スペースリーでも既に「VRによるリアル旅行の意思決定支援」サービスを提供しています。以下に取り組み事例を載せているので、チェックしてみて下さい。

5-1. モルディブのリゾート下見用VRコンテンツ

spacely1

(https://spacely.co.jp/news/release14)
海外旅行専門店のエス・ティー・ワールド社の渋谷、新宿、横浜の店頭で、モルディブのリゾート10ヶ所の下見用となる観光VRコンテンツを展開しています。
このサービスによって、モルディブ旅行を検討する際に、事前にリゾートの比較や雰囲気を実感することが可能になります。モルディブには120以上のリゾート地があり、その場所によって雰囲気や特徴は大きく異なります。VRを活用して特徴を分かりやすく伝えることでお客様は意思決定がしやすく、旅行前のワクワク感をより感じていただけるようになります。

 

5-2.新潟県妙高市 海外プロモーション用VRコンテンツ

spacely2

(https://spacely.co.jp/usecase)
2017年に豪州メルボルンで開催されたスノートラベルエキスポで、新潟県妙高市の海外プロモーション用展示に向けて、360°VRコンテンツを展開しました。
スノーモービルで妙高市の雪山を駆け抜けながら、妙高市の魅力を伝えるコンテンツで、雪山旅行を疑似体験できます。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

SNSでフォローする