VRと空間データ活用のヒントが見つかる

【VR教育】VRを活用した教育コンテンツ・システム事例とメリット・効果、問題点も

眼前に非現実の空間をもたらし、圧倒的なリアルさで見るものを没入させていくVR。そんなVRは、教育の場面においても子供たちの関心を引きつけて理解を深めるためのツールとして話題になってます。

教室にいながら世界中を社会科見学したり平面上で想像しにくいものを立体的に見たりと、VRを活用した教育方法は様々。また、小学校から中学校、高校、大学までVR教育は幅広く使えることもメリットです。

今回の記事では、教育にVRを活用することによるメリットや効果、実際にVRを導入した授業の事例をご紹介します。教育にVRを導入するの問題点についてもお伝えしていくので、ぜひ本記事を参考にVRを活用した教育をご検討してみてください。

2021年11月リリース「2021年度 社員教育におけるVR活用の意識・実態調査

世間一般におけるVR研修に関するイメージ(意識調査)と、実際にVRを導入している事業者の体感 (実態調査)の両面でアンケート調査を実施しました。

☑ 意識調査ではVRゴーグル購入や制作費用が高いイメージだが、実態としてはPCやスマートフォンにおけるVR活用がメインであり、年間コストも50万円以下とVRに対するイメージと実態にギャップがある。
☑ 意識調査では約6割の事業者が今後のVR活用について懐疑的。実際にVRを導入した事業者の6割以上が効果を実感。今後も利用を継続していくため、一度VRを試せば継続的に活用していく傾向。

ダウンロードはこちらから。ぜひ、今後の新人研修・社員研修にお役立てください。

 

 

1.VR教育事例①世界中を社会科見学!?Bronx Latin School

アメリカ、ニューヨークにあるBronx Latin Schoolでは、VRを用いた社会科の授業が行われました。
子供たちは、普段の生活からかけ離れた異国の空間を味わい、感動を覚えています。

国内の名所や、世界遺産などは社会科の授業で取り扱われますが、紙面での写真を見て終わることがほとんどです。
実際に目にすることは、子供たちの関心を誘う点で、最高の手法になるでしょう。

この授業には、仮想空間で学生の社会科見学を実施したい学校や教育者向けに開発された、Google Expeditionsを用いています。
現在このソフトは、無料で端末にダウンロード、世界中の映像を使用できており、だれでも利用できるようになっています。

2.VR教育事例②教室でアジアを一周!?愛知県豊田市立浄水中学校

愛知県豊田市立浄水中学校では、社会科の授業の一環として、VR映像を用いたアジア文化圏の学習を行いました。

特徴的な映像を生徒たちに見せ、それがどの国か、というものを探していく内容になってます。

授業の様子

浄水中学校の授業では、代表者がVRのツールを用いて視聴。代表者の見ている世界をスクリーンに映す形で共有した。

しかしまだ日本でのVR教育は、実験段階であり、生徒たちの取組む姿勢の変化や、習熟度の効果測定を行い、VR教育の効果を調査していくそうです。

3.VR教育事例③VRで津波学習!?武蔵野大学付附属千代田高等学院

授業の様子

Zspaceを用いて授業の様子。

武蔵野大学付附属千代田高等学院では、学生たちが「津波」をテーマに学習する際に、VR映像を用いて地震が発生するメカニズムを学びました。

地球の構造をモデル化したコンテンツを用い、コンテンツ上で地球からプレートを切り離すなど、模型よりもリアルで、非現実的な観察を実現していました。VR教材を使うことによって、紙では表現できない細かく、詳しい部分を生徒に視覚的に説明できたのです。

ここで使用されたのは、zSpaceという、高精細画像によるリアルなVR空間を表示し、仮想体験をすることができる製品です。日本ではまだ普及は進んでいませんが、現在米国では、800学区以上の 技術専門学校、医療専門学校や大学などで、zSpaceを利用した学習が行われています。

2021年11月リリース「2021年度 社員教育におけるVR活用の意識・実態調査

世間一般におけるVR研修に関するイメージ(意識調査)と、実際にVRを導入している事業者の体感 (実態調査)の両面でアンケート調査を実施しました。

☑ 意識調査ではVRゴーグル購入や制作費用が高いイメージだが、実態としてはPCやスマートフォンにおけるVR活用がメインであり、年間コストも50万円以下とVRに対するイメージと実態にギャップがある。
☑ 意識調査では約6割の事業者が今後のVR活用について懐疑的。実際にVRを導入した事業者の6割以上が効果を実感。今後も利用を継続していくため、一度VRを試せば継続的に活用していく傾向。

ダウンロードはこちらから。ぜひ、今後の新人研修・社員研修にお役立てください。

 

4.VRによる教育のメリット・効果

・機能性
模型よりも圧倒的に繊細な表現が可能で、かつ地球からプレートを離す操作など、VRでしかできないアクションが可能になっています。
より細かい部分までリアリティ高く子供たちに見せることができるのは、教育上大きいです。実際、アメリカのK―12教師1000人へのアンケート調査によると、その85%がVRによる教育が有用であると答えました。

・子供の興味
写真や映像で見せるよりも、自分がその空間にいるような没入感があり、かつ自分の視点が制限されないため、子供たちはより興味を持って、自主的に活動に参加するようです。「アクティブ・ラーニング」、つまり、子供たちが能動的に授業に参加する姿勢は、子どもたちの学習成果にも影響をもたらします。
実際に、浄水中学校では、授業後、全員が「楽しく、前向きに授業に取り組めた」と回答しており、学習効果は大きいとみられます。

5.VRによる教育の問題点

教室風景

・コスト
導入が進んでいない理由に、導入コスト、負担の高さが考えられます。まず、観察するためのカメラやタブレットを多く用意する必要があります。

さらに、授業用のソフトや、360度°映像がまだ十分に存在していないことも理由に挙げられます。試験では高い効果を得ているにもかかわらず、継続的に使用していく準備ができていないのです。

・知識を十分につけているか

日本の保護者からは、普段の授業では徹底されていた知識の暗記が、十分に行われているのか、という不安の声もあります。どうしても視覚的に伝えるVRは、紙教材と比べ、覚えるべき情報を強調しきれていない面があります。生徒たちの習熟度については、まだ検証の必要性がありそうです。

6.【VR×教育】まとめ

課題は多くありますが、VRにしかない臨場感は教育の現場でも大いに生かすことができそうです。

VRのもつリアルさというのは、子供の教育の世界だけでなく、大人たちの研修の世界でも活用できそうです。
実際、VRを用いた研修も普及し始めています。
詳しくは、【VR研修9選】4つの最新研修事例+5つの研修提供会社をご紹介!をご参照ください。

今後VRによる教育が世界中で普及し、今までにはない学びが生まれることに期待しましょう。

最後まで記事をお読みいただきありがとうございます。
VRを用いた研修についての特別資料は、以下よりダウンロードできます。

SNSでフォローする