VRと空間データ活用のヒントが見つかる

360度動画で楽しめるMV3選

エンタメ業界での活用が急速に進められている360度動画。
音楽の世界でも、MVを360度動画で制作するミュージシャンが増え始めています。

国内外を問わず多くの360度MVがYouTubeにアップロードされており、
スマートフォンさえあれば自宅で簡単にMVの世界観に入り込むことができます。

楽曲の世界観を現実により近い形でMVに落とし込むこの技術。
実際に公開されているものを観ながら、その魅力に触れていきましょう。

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1.BIGMAMA “MUTOPIA”

◎ BIGMAMA “MUTOPIA”

初に紹介するのは、国内の5人組ロックバンド「BIGMAMA」が2015年に公開したMVです。
メンバーひとりひとりが楽器を持って現われ、冒頭に語られるSFテイストの世界観の中で楽曲を演奏する姿からは目が離せません。非現実的な映像も、360度動画なら臨場感たっぷりに楽しむことができます。

この動画の公開当時にはまだまだ少なかった360度MVの公開に、ファンからも驚きのコメントが多く寄せられています。自分の好きなバンドの作った世界観に入り込むことができる360度MVは、ファンにとっては嬉しいコンテンツと言えるでしょう。

2.やくしまるえつこ”放課後ディストラクション”

◎ やくしまるえつこ “放課後ディストラクション”

続いては、相対性理論などのユニットでも活躍する「やくしまるえつこ」が2019年に公開したイラスト調のMVです。

360度動画は実写のものだけでなく、アニメーションやイラストなどを使ったものも多く存在します。
このMVは動くマンガのコマが正面・足元・頭上・背後など周囲に次々と映し出され、歌詞の世界観を表現するというもの。やさしい歌声と可愛らしいイラストに囲まれて、不思議な世界に入り込んだような感覚になる作品です。

実写では映像処理の関係でネックになりがちな頭上や足元さえも十分に活かすことができる360度アニメーションは、今後もさらなる進化が期待できる分野です。

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3.Gorillaz”Saturnz Barz”

◎ Gorillaz “Saturnz Barz”

最後に海外のミュージシャンについてもご紹介。
こちらはイギリス発で世界中に多くのファンを持つ音楽ユニット「Gorillaz」の楽曲MVです。

楽曲担当とビジュアル担当に分かれ架空のキャラクターを用いたバーチャルバンドとして活動をする音楽ユニットで、このキャラクターたちによるバンドは「最も成功した架空のバンド」としてギネス記録に認定されていることでも有名です。

GorillazはYouTube上に多くのアニメーションMVを公開していますが、今回ご紹介しているこちらのMVは2017年に公開され、記事執筆時点ではGorillaz唯一の360度MVです。海外メディアが報じている内容によると、この動画は公開後48時間で300万回もの再生数を記録したとのこと。世界中のファンがGorillazの世界観を360度動画で楽しむことができるという、感動的な体験を大いに喜んでいたことが分かりますね。

4.まとめ

MVという手法は、楽曲の魅力や世界観を映像で表現できるものとして、長年多くのミュージシャンたちがこだわりにこだわり抜いて制作してきました。映像技術の発展は凄まじく、画質の大幅な向上やCGアニメーションを活用したものなど、時代とともに新たな形のMVも多く登場してきています。

そこに新たに現代のMVの形として、360度MVが登場しました。実際に制作・公開しているミュージシャンは未だに多いわけではありませんが、今後も少しずつ増えていくことが予想されます。5Gの高速通信などの効果で映像産業の発展が期待されている昨今、マーケティングの手法としても芸術作品のひとつの形としても、360度MVのこれからには大いに期待できそうです。

好きなミュージシャンが360度動画を公開していないかどうか、YouTubeで調べてみるのもよいかもしれませんし、これをきっかけに新たなミュージシャンと出会うこともできるかもしれません。

MVと先端技術の融合を、みなさんもぜひ体験してみてください。

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