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360度VR動画 VimeoとYoutubeを比較してみた

2017年3月8日、大手動画サービスVimeoが360度動画への対応を発表(元サイトは英語)しました。規約が厳しく、その分良質な動画が集まるVimeoの360度動画への参入は長らく期待されていたものでした。動画サービスとしては、Youtubeに続く大手の参入です。
YoutubeとVimeoはどちらも動画を投稿・閲覧できるサービスですが、基本コンセプトが異なります。
Youtubeは世界最大の動画サービスで、作品数が桁違いに多いのが魅力です。
それに対してVimeoは、自分で作ったものしかアップロードできないなど厳格な投稿ルールがあり、クオリティが高くアーティスティックな映像が多く集まっています。
Youtubeはクリエイターが広告で収入を得るのに対し、Vimeoでは広告がない代わりに、直接動画の販売をすることができます。
今回は360度VR動画に関して、VimeoとYoutubeを比較してみたいと思います。

1. 操作感・機能

まずは操作感。
使い勝手は大きくは変わりません。
どちらの場合も、カードボードアイコンをタップすると2眼でのVR視聴モードになります。Youtubeの場合は画質を最大のものにした方がいい場合も多いでしょう。

Youtubeの画面

Youtubeの画面


Vimeoの画面。タイトルの横に「360」マークがあって 360度ということがわかりやすい

Vimeoの画面。タイトルの横に「360」マークがあって 360度ということがわかりやすい

大きく異なるのが、Vimeoにはオフライン視聴機能があること。右上の矢印をタップすることで、動画をスマホにダウンロードして、オフラインでも視聴することができます。容量が大きくなりがちな360度動画においては、wifi環境などで一旦ダウンロードしてしまえば、通信コストを気にせず楽しむことができるオフライン視聴モードがあるのはかなりありがたいです。
また、Vimeoは動画のサムネイルに360度を表すマークが付いているのもありがたいところ。(Youtubeの場合は、クリエイターが独自に360度ロゴを入れている場合が多いのですが、たまにVR視聴ができないものがあったりします・・・)

360度視聴モードを使うためには、どちらも最新版にアプリをアップデートしておく必要があります。

2. 画質

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まずは画質。スマホアプリ版では、Youtubeは画質の変更ができるのに対し、Vimeoは画質の変更ができないというのが大きな違いです。
(ウェブブラウザ版ではどちらも変更できます。)
こう書くとYoutubeの方が良い画質で見られそうですが、Vimeoはデフォルト設定の画質が高いため全く気になりません。
強いて言えば通信環境が良くない時に画質を落とす方向で設定変更できる方が便利かなと思う程度です。むしろ特に設定せずに高画質で見られるVimeoの方が楽かもしれません。
どちらのサービスも8Kまで対応していますが、8Kの映像はほとんどアップされていないのが現状と言えるでしょう。

3. 作品

まだ360度動画のサービスが始まって3週間程度しかたっていませんが、Vimeoにはかなりクオリティの高い360度動画が集まっています。
特にVimeoには高画質の360度CG映像があります。

Zurich 2.0 from Dirk Koy on Vimeo.

Longing for Wilderness from EpicScapes on Vimeo.

それに対して、Youtubeは圧倒的に量が多く、実写の方が充実しています。
New York Timesを始め、多くの大手メディアが360度取材の映像を上げているなど、360度ニュースも充実してきています。

概して、360度動画に関しても、量のYoutube対質のVimeo
の構図は変わりません。

Youtubeでオススメの360度動画はこちらも参考にどうぞ。

VR動画はコレを見ろ!今、見逃せない360度動画のまとめ−動物編−
VR動画はコレを見ろ!今、見逃せない360度動画のまとめ−エクストリームスポーツ編−
VRでファッションショーを気軽に体験!-ファッションショーの360度動画まとめてみたー
VRで体験する大自然! 〜 Youtube360度動画

4. まとめ

良質なクリエイターが集まるVimeoのVR動画参入は、360度VR動画のクオリティに大きく貢献しそうです。特に、手間がかかる360度動画を直接販売する場所ができたというのは、映像クリエイターにとって大きなメリットになるかと思います。
動画プレイヤーの使い勝手自体はほとんど変わらないのですが、集まるクリエイターの方向性がかなり異なっているなというのが正直な感想です。
きちんとした動画はYoutubeではなくVimeoで、というクリエイターも一定数いるので、VR映像に関してはVimeoの方が主流になってくるかもしれません。

現在Vimeoに集まっている動画はどれもクオリティが高いので、ぜひチェックしてみてください!

参考リンク:
VR分野のゲームとエンタメについての記事一覧
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