VRと空間データ活用のヒントが見つかる

VRをケンタッキーが研修で活用!kfcで行っている研修を紹介!

VR

VRはエンターテインメントの域を超え、企業での人材トレーニングや顧客の訪問など、あらゆる場面で活用されるようになっています。

2020年以降は、新型コロナウイルスの感染が拡大した影響で、一度は下火になったと思われていたVRが再び注目され始めました。その場にいなくてもリアルな体験を可能にするVRは、さまざまな形で多くの企業に採用されています。

米国の有名なファストフード企業であるケンタッキーフライドチキン(通称kfc)では、2017年以降、従業員の研修にVRを採用。その一風変わった研修内容は、インターネットを中心に大きな話題を呼びました。

この記事では、ケンタッキーで実際に行われているVRの研修内容と、VRで研修を行うことで得られるメリットに注目して、詳しくご紹介します!

2021年11月リリース「2021年度 社員教育におけるVR活用の意識・実態調査

世間一般におけるVR研修に関するイメージ(意識調査)と、実際にVRを導入している事業者の体感 (実態調査)の両面でアンケート調査を実施しました。

☑ 意識調査ではVRゴーグル購入や制作費用が高いイメージだが、実態としてはPCやスマートフォンにおけるVR活用がメインであり、年間コストも50万円以下とVRに対するイメージと実態にギャップがある。
☑ 意識調査では約6割の事業者が今後のVR活用について懐疑的。実際にVRを導入した事業者の6割以上が効果を実感。今後も利用を継続していくため、一度VRを試せば継続的に活用していく傾向。

ダウンロードはこちらから。ぜひ、今後の新人研修・社員研修にお役立てください。

 

ケンタッキーのVRを使った研修を紹介

コントローラー付きVRゴーグル

2017年8月、ケンタッキーが開発したのは『The Hard Way: A Virtual Reality Training Experience』という研修用のVRコンテンツ。

新人の従業員やエリアマネージャーなどが、フライドチキンの作り方を学ぶことを目的としています。VRを採用したことにより、バーチャル空間の中で作業工程を把握し、ゲーム感覚で覚えることができます。

実際に、ケンタッキーが公開したVR研修のPVをご覧ください!

ホラー調のVRを用いて研修を実施

YouTubeで公開され、大きな反響があったこちらのPV。まさにホラーゲームそのもので、研修内容の紹介とは思えないほど異様な雰囲気です。

公開から4ヶ月後には、PC用VRヘッドセットのOculus Rift向けに、無料コンテンツとして一般リリースされていました。リリースの期限は発表されていなかったようですが、わずか1年ほどで終了したようです。Oculus Riftも販売が終了しているので、現在は一般には入手不可能なものとなっています。

『The Hard Way: A Virtual Reality Training Experience』の、実際のプレイ動画はこちら。

まず目に入るのは、普通のキッチンではなく、古風で不思議な雰囲気の部屋。目の前の壁にはカーネル・サンダースの顔がついたドアがあり、その上には肖像画が掛けてあります。

辺りを見回すと、窓の人影が隠れたり、監視カメラの映像を映したようなモニターが並んでいたりと、ホラー的な雰囲気が十分に漂っています。その雰囲気は、人気FPSゲーム『BioShock』に似ていると一部では話題に。

研修を受けるプレイヤーは、異様な雰囲気の密室を脱出するために、フライドチキンの揚げ方をマスターしなければなりません。

TheHardWayプレイ2

作業内容を指示する声は、なんとケンタッキーの創業者、カーネル・サンダースの肉声。フライドチキンのオリジナルレシピを、カーネル・サンダースから直接教わることができます。

肖像画から現れるロボットアームは、まるでカーネル・サンダース自身のよう。研修のあいだは、フライドチキンの調理を最後までサポートしてくれる相棒です。

TheHardWayプレイ動画

ホラー要素は大いにありますが、カーネル・サンダースのセリフやロボットアームの動きは、とてもコミカルなもの。プレイヤー驚かせる演出はないので、あらかじめ公開されたPVよりも、恐怖を感じることなく進めることができます。

指示された通りに調理を終え、扉についているカーネル・サンダースの口にフライドチキンを入れると、無事に脱出完了となります。コンテンツの最後には、クリアまでの時間や手際のよさについて評価されます。

2021年11月リリース「2021年度 社員教育におけるVR活用の意識・実態調査

世間一般におけるVR研修に関するイメージ(意識調査)と、実際にVRを導入している事業者の体感 (実態調査)の両面でアンケート調査を実施しました。

☑ 意識調査ではVRゴーグル購入や制作費用が高いイメージだが、実態としてはPCやスマートフォンにおけるVR活用がメインであり、年間コストも50万円以下とVRに対するイメージと実態にギャップがある。
☑ 意識調査では約6割の事業者が今後のVR活用について懐疑的。実際にVRを導入した事業者の6割以上が効果を実感。今後も利用を継続していくため、一度VRを試せば継続的に活用していく傾向。

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VRを用いた研修をケンタッキーが採用するメリットを解説。

ここからはVRを用いて研修することのメリットを解説していきます。

ケンタッキーでも採用されているVRでの研修。実際の研修では、時間や場所、研修を行う回数などがどうしても限られてしまうところ、VRを用いるとそれらを解決可能。

VRで研修を行うことによって、時間的なコストを削減できたり、学習の効率アップに繋がったりととても効果的な研修が行えます。

今回は、VRを採用することで得られるメリットを3つに絞って、詳しく解説していきます。

研修にかかる時間が短くて済む

時計 時間

VRならば一人でも研修ができるので、教える側が研修に費やす時間を減らすことができます。研修を受ける側も、実際に手を動かして実践に近いトレーニングを繰り返し行うことができるため、スキルを身に付けやすくなります。

ケンタッキーの情報によると、現実の厨房では25分かかっていた研修を、VRを採用することで10分に短縮できるとも。

実践の前準備としてトレーニングするだけでなく、業務の内容をイメージしやすくなるため、研修後もスムーズに仕事に取り組むことができます。

楽しみながら研修を行うことができる

キッチン

普通のキッチンでただ作業を工程を学ぶだけでは、特に面白味もなく、研修を受ける側にとって「単純でつまらないもの」となってしまいます。一度つまらないと思ってしまうと、説明を受けてもなかなかスキルが身に付きにくいですよね。

ケンタッキーの研修は、ホラー調の演出を取り入れることで程よい緊張感があり、誰でも楽しめる研修となっています。奇抜な演出は印象に残りやすく、コミカルな演出はあまり飽きがこないため、単純な演出よりも学習の効率を上げることが期待できます。

また、実際の研修で教わる側がミスをしてしまうと、処理する手間やコスト、場合によっては危険が生じることもあり得ます。VRの研修では、それらのデメリットを気にする必要がありません。

研修における最終的な評価は、スコアとして表示することができ、そのスコアをデータとして残すことも可能。スコアを見ることで、従業員のスキルレベルを把握し、適切な仕事の分担を行うことが可能です。研修を受けた側も、そのスコアを参考にしながら、改善点を見つけ出すことができます。

ただVRを用いるだけでなく、ケンタッキーのように研修の内容や演出を工夫することで、教わる側は何度でも研修を楽しめるようになります!

どこでも研修を実施できる

VR テレワーク

ケンタッキーでは、研修時にわざわざキッチンへ行く必要がなくなりました。鶏肉や調理器具がなくても、VR機器さえあれば、どこにいても研修を実施することができます。

研修にかかる時間を減らすだけでなく、従業員の交通費や人件費など、さまざまなコストを減らすことも可能に。VRを採用すると初期費用はかかりますが、積極的に活用することで、全体的なコストダウンが見込めます。

研修を受ける側は、質の変わらない同じ内容の研修を、いつでも何度でも体験することができます。会社側としては、従業員全体のスキルの均一化にも繋がり、品質の安定に繋がっています。

まとめ

VR

VRを用いて研修を効率化することで、研修にかかる時間、人件費や交通費のコストなど、会社の負担をかなり減らすことができます。

研修を受ける側も、時間や場所を選ばず、何度でも研修を繰り返すことが可能に。内容をゲーム的なものにすることで研修が楽しめるものとなり、業務におけるスキルの向上が期待できるようになります。

ケンタッキーのVR研修は、ホラー要素を取り入れたことで話題性が高まり、世間の注目を集めることもできました。会社と従業員、双方に大きなメリットをもたらすよい例のひとつです。

VRでの研修を採用している企業は増加しています。ケンタッキーのように、話題性に富んだVRコンテンツを思いつく企業が他にも出てくるのか、今後も注目したいところです。

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