日本では、ヤマト運輸が業務提携を行っていることで知られているUPS。
UPS(ユナイテッド・パーセル・サービス)とは、アメリカの大手運送会社です。
1907年に創業し、220ヶ所以上の国や地域で事業を展開しています。従業員数は、世界で54万人以上という大規模の企業。
陸上での運送だけでなく、子会社の『UPS airlines(ups航空)』で空の運送も行っています。
この記事では、VRを活用したupsの研修内容や、VRを活用して得られるメリットを解説します。
世間一般におけるVR研修に関するイメージ(意識調査)と、実際にVRを導入している事業者の体感 (実態調査)の両面でアンケート調査を実施しました。
☑ 意識調査ではVRゴーグル購入や制作費用が高いイメージだが、実態としてはPCやスマートフォンにおけるVR活用がメインであり、年間コストも50万円以下とVRに対するイメージと実態にギャップがある。
☑ 意識調査では約6割の事業者が今後のVR活用について懐疑的。実際にVRを導入した事業者の6割以上が効果を実感。今後も利用を継続していくため、一度VRを試せば継続的に活用していく傾向。
ダウンロードはこちらから。ぜひ、今後の新人研修・社員研修にお役立てください。
【目次】
『VR元年』と呼ばれた2016年以降からは、さまざまなVRデバイスが販売され、開発や研修などにVRを活用する企業が多くなりました。
UPSでは2017年9月から、アメリカの研修施設『UPS Integrad』で、『HTC Vive』というVRデバイスを用いた研修を行っています。
VRを用いた研修は、実際の運転トレーニングや車両の事故防止システムを補完するものになっています。
UPSでは、ドライバー研修のうちのひとつである危険予知のトレーニングとして、VRを活用しています。
危険予知のトレーニングは、道路上で危険を回避する能力を向上させ、実際の道路で起こりうる事故を防止するために行われています。
VRが研修に取り入れられるようになるまでは、タッチスクリーン式の機材で危険予知のトレーニングを行っていました。
VRを活用することで、実際の現場に近い状況を、研修施設内で体験することが可能に。
2020年以降は新型コロナウイルスの影響により、インターネット上で買い物を済ませる人が急増。
配送会社は、以前よりもさらに多忙を極めてる現状です。荷物を安全に届けるためには、ドライバーの注意力やテクニックが何よりも重要。
VRでの研修は、ドライバー育成において大切な役割を担っています。
2021年11月リリース「2021年度 社員教育におけるVR活用の意識・実態調査」
世間一般におけるVR研修に関するイメージ(意識調査)と、実際にVRを導入している事業者の体感 (実態調査)の両面でアンケート調査を実施しました。
☑ 意識調査ではVRゴーグル購入や制作費用が高いイメージだが、実態としてはPCやスマートフォンにおけるVR活用がメインであり、年間コストも50万円以下とVRに対するイメージと実態にギャップがある。
☑ 意識調査では約6割の事業者が今後のVR活用について懐疑的。実際にVRを導入した事業者の6割以上が効果を実感。今後も利用を継続していくため、一度VRを試せば継続的に活用していく傾向。
ダウンロードはこちらから。ぜひ、今後の新人研修・社員研修にお役立てください。
UPSに所属しているドライバーは10万人以上で、毎年50億以上の荷物を配送しています。
ハードな業務をこなす優良なドライバーを育成するためには、研修の質を向上させることが必要となります。
UPSはVRデバイスに注目し、シミュレーション型の研修として取り入れることで、研修の質の向上だけでなく効率化も実現しました。
今回は、UPSがVRで研修を行うメリットを2つ挙げて解説します。
VRを活用することで、実際の道路を運転しているような感覚で研修を行うことができます。
ゲーム感覚での操作で、誰でも取り組みやすいという利点も。
UPSの社員によると、社内の若いドライバーたちは現実を再現したVR映像のリアルさに驚き、トレーニングに夢中になってしまうとのこと。
ドライバー未経験の人がマニュアルや映像を見ながら話を聞くだけでは、業務内容を「なんとなく」でしか把握できないもの。
あらかじめVRで「リアルな業務体験」をシミュレーションしておくことで、ドライバーの意識が高くなり、研修自体の質の向上が期待できます。
また、研修を行うための人員を確保する必要がないため、研修の効率化を期待することもVRならば可能。
研修に赴くための時間や、交通費などの費用の削減にも繋がります。
研修施設内にある実際の道路を模した屋外エリアでも、新人ドライバーのトレーニングが行われています。
しかし、歩行者の飛び出しや対面の交通、車の出入りが多い駐車場といった危険な状況をイメージするのは困難。
研修施設内のトレーニングや座学だけではイメージしにくい危険な状況を、VRを用いて体験することで、危険予知能力や安全運転の意識を大きく引き上げることができます。
VRでの体験ならば、事故の起きやすいシチュエーションでミスをしても危険性が一切ないため、未経験のドライバーでも安心して研修を受けることができます。
VRでの研修は、従来の研修では経験できない、危険性の伴う状況への対応力を養うことも可能にします。
コストを削減しつつ、より質の高い研修を行っていくためには、VRの活用が必須といっても過言ではありません。
今後テクノロジーが進化していく過程で、VRデバイスの性能はさらに良くなっていくはずです。
UPSのようにVRを活用する企業は、次々と増えていくことでしょう。